十市御縣坐(とおちのみあがたにます)神社

橿原市十市町1(平成23年1月8日)

東経135度48分38.35秒、北緯34度31分39.86秒に鎮座。

 

 この神社は近鉄橿原線・新ノ口駅の北東約1.4kmに鎮座しています。
 周囲を玉垣で囲まれた入口に 「式内大社十市御縣坐神社」の社号標が立ち、参道左には神池があります。参道途中には「豊受大神」の額が掛かった明神鳥居が立ち、境内奥の玉垣の中に、狛犬が護る拝殿、その後ろに上の境内へ上がる石段があり、神門の左右に瑞垣が回され、中に春日造りの本殿が建立されています。
 又、境内には境内社が数社祀られています。

 主祭神:豊受大神、 配祀:市杵島姫命
 祭礼日: 祈年祭、例祭・5月5日、秋祭・10月15日、新嘗祭
 境内社:玉津島神社、八坂神社、廣幡神社、五社神社、四柱神社
 由緒:御創建年代は不詳であるが、清和天皇貞観元年(皇紀1519 西暦859年)正月27日、既に從五位上の神位を授けられたと記録にある。
 皇居が大和に在りし時、高市、葛木、十市、志貴、山辺、曽布と富國六御縣神社の一座として朝廷の尊崇篤く、醍醐天皇 延喜の制に大社に列さられ、祈年、月次、新嘗祭には案上に官幣を授かる。
 又、古この地方は朝廷の御料地として、その供御の蔬菜の生育を祈願せられし如く、農業の守護神としても広く崇敬をあつめ、社頭は殷賑をきわめた。

【参考】大和国内「御県神社」と所在地
  葛木御縣神社・葛城市葛木68
  久米御縣神社・橿原市久米町786
  志貴御県坐神社・桜井市三輪字金屋
  添御縣坐神社・奈良市歌姫町999 添御縣坐神社・奈良市三碓3-5-8
  高市御縣神社・橿原市四条町宮坪761
  十市御縣坐神社・橿原市十市町1
  山辺御縣神社・天理市西井戸堂町339 山辺御縣神社・天理市別所町726

社頭
社号標
式内大社十市御縣坐神社」
神池
参道途中に立つ明神鳥居 鳥居に掛かる額「豊受大神」
境内の様子
拝殿前、天保10年生まれの浪速狛犬
吽には小さな突起が付いています。
狛犬の拡大写真はこちらで
(天保10年(1839)己亥12月建立)
拝殿
上の境内へ上がる石段と瑞垣・神門
本殿
境内社:玉津島神社
境内社:八坂神社
境内社:廣幡神社
境内社:五社神社
境内社:四柱神社
遥拝所 金毘羅大権現
忠魂祈念碑 忠魂碑
歌碑