狭野(さの)神社
西諸県郡高原町蒲牟田120(平成21年1月6日)
東経130度58分46.05秒、北緯31度54分15.12秒に鎮座。
この神社は霧島バードライン(223号線)・狭野交差点近くに一の両部大鳥居が建っています。そこから社殿までは約1km程もある広大な社域を持つ神社です。
霧島山北東麓に社地があり、二の両部鳥居を潜ると豊かな森の中を気持ちよく歩いての参拝となります。途中二の両部鳥居から四の台輪鳥居までは杉並木となっており、四の台輪鳥居からが境内となりますが、この後も参道は約300mほど続きます。杉並木の参道途中には枯れて伐採された巨木の根元から若木が成長している光景も見られます。又、参道途中には小川が流れ朱の神橋が架かり、神門を潜り少し進むと、右に90度折れる参道左には樹齢400年国天然記念物指定の大杉・狭野杉
が聳え、広々とした境内正面には柱と屋根だけで作られた外拝殿、大きく荘厳な幣拝殿、重厚な本殿と続いています。又、透かし塀内の社殿脇には左右脇殿、境内左右には東西門守社が祀られています。第二駐車場脇には素朴な仁王様がいらっしゃいました。
狭野神社はまず参道の狭野杉に圧倒され、その杉並木を歩いていると心清められる思いがする「清浄の地」という言葉がぴったりの神社でした。
御祭神:神日本磐余彦天皇(神武天皇、御幼名 狭野尊)、配祀:吾平津姫命(御后)、天津彦火瓊瓊々杵尊(御曾祖父)、木花開耶姫命(御曾祖母)、彦火火出見尊(御祖父)、豊玉姫命(御祖母)、彦波瀲武鵜鵜草葺不合尊(御父)、玉依姫命(御母)
祭礼日:例祭・10月23日、祈年祭(春祭)・2月18日(苗代田祭の特殊神事)、御田植祭・5月16日、新嘗祭(秋祭)・11月23日 、狭野神楽・12月第一土曜日
境内社:東門守社、西門守社、水神社
由緒:孝昭天皇(人皇第五代)の御代 神武天皇の御降誕の地に社殿の創建があったのが、当社の創祀といわれています。
桓武天皇 延暦7年(788)霧島嶽噴火により社殿炎上、その後噴火の度に遷座(現高崎町東霧島神社等)されましたが、慶長15年(1610)旧狭野の地に社殿を造営、遷座したといいます。その後、島津氏により、社殿の造営、改築等が行われ、社領の寄進等も行われました。
明治6年(1873)県社に列し、大正4年(1915)6月には、官幣大社宮崎神宮別宮に指定され、終戦後制度改正により独立、その後昭和51年(1976)別表神社に列せられました。
また霧島六所権現の一つとして、古より事始めの神、開運、交通安全の守り神として人々の篤い崇敬をうけています。
霧島六社権現(六所権現社)とは
霧島神宮(西御在所霧島権現 別当・華林寺)(鹿児島県霧島町)、
東霧島神社(東霧島権現 別当・勅詔院)(宮崎県都城市高崎町)
狭野神社(狭野大権現 別当・神徳院)(宮崎県高原町)
霧島東神社(東御在所霧島権現 別当・錫杖院)(宮崎県高原町)
霧島岑神社(霧島中央権現 別当・瀬多尾寺)(宮崎県小林市)
夷守神社(雛守権現 別当・宝光院) (霧島岑神社と合併の為現在は五社となっています。)
の六社のことで、これらの神社を六社権現として整備したのは十世紀、村上天皇の頃 天台法華仏教を奉じ、修験道の信仰を確立した性空上人でした。性空上人は霧島でも修行し、霧島山信仰を体系づけたといわれています。
223号線沿いに建つ一の両部大鳥居 |
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案内板と案内図
何とここから1km程先に社殿が建立されているようです。
広大な社域が現在も残されているようですね〜。 |
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参道入口から200m程先に建つ二の両部鳥居
ここから先、参道は車では行かれません。
豊かな森の中を気持ちよく歩いての参拝となります。 |
二の鳥居脇に建つ社号標
「官幣大社宮崎神宮
別宮狭野神社」 |
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二の両部鳥居脇の大杉 |
杉並木の参道 |
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道路を挟んで未だ続く参道 |
杉並木の中に建つ三の両部鳥居 |
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参道入口から約700m、やっと神社の玉垣が見えてきます。 |
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四の台輪鳥居 |
四の鳥居脇に建つ社号標
「別表狭野神社」 |
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杉並木の参道途中には枯れて伐採された巨木の根元から若木が成長している物も見られます。 |
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参道途中には小川が流れ、朱の神橋が架かっています。 |
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二の鳥居から約700m、
神門が見えてきます。 |
神門 |
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祭祀場 |
樹齢400年の大杉の聳える辺りで
参道は右に90度折れ、境内となります。 |
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樹齢400年、国天然記念物・狭野杉 |
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参道と境内の様子 |
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外拝殿 |
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外拝殿に置かれている御神牛 |
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幣拝殿 |
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幣拝殿内の様子 |
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幣拝殿木鼻・龍 |
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本殿 |
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右脇殿(向かって左) |
左脇殿(向かって右) |
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境内社:水神社 |
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第二駐車場脇の仁王様 |
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