御霊神社

大津市北大路1-6-26 (平成21年8月6日)

東経135度54分04.70秒、北緯34度58分23.00秒に鎮座。

【神社情報・セブンティーさんより】
滋賀県大津市に在住するセブンティーさんより、珍しい逆立ち狛犬がいる、と写真を添えてメールを戴きました。この場に掲載してもかまいませんとの、言葉に甘え、紹介させていただきます。

御祭神:弘文天皇
御由緒
鎮座年記不詳である。神社口伝によると往古は国分北大路周辺五ヶ所の鎮守であり五領明神と称していた。明治九年村社に列す。又大友皇子忌日が旧暦の七月二十三日でありこれは新暦の八月二十四日に当るのでこの日に千灯を献じて霊をなぐさめる。又一月九日にはその年の当番宮座の家に氏子衆が寄り合って榊葉で飾った神縄を二組作り一組を神社境内入口に一組を町はづれの道路上に吊して一年の平安無事を祈る。
滋賀県神社庁公式サイトより。

御祭神の弘文天皇とは壬申の乱で、大海人皇子に破れ、山前(やまさき)で自害したと云われる、天智天皇の子、大友皇子のこと。もっとも弘文天皇という諡号がおくられたのは明治三年だから、江戸時代迄は御祭神=大友皇子としていたのだろうか。いずれにせよ、ここ大津には弘文天皇陵等もあり、関係する神社も多そうです。
しかし、大友皇子は生きて落ち延び関東は千葉県まで行ったと云う伝説もあり、君津市俵田の白山神社木更津市下部の十二所神社夷隅郡大多喜町の筒森神社等にその足跡が見られます。若くして死んだ大友皇子に同情して、伝説が作られたのでしょうか。

狛犬は確かに珍しいものです。太い胴、短い足を思いっきり上げています。建部大社の逆立ち狛犬に似ていますが、一段と楽しい狛犬です。
拡大写真はこちら。

(大正11年(1922)建立)