白角折 (おしとり) 神社

神埼市神崎町城原(平成23年8月6日)

東経130度22分2.5秒、北緯33度20分43.67秒に鎮座。

 この神社は神埼市街地から21号線で北上し、長崎自動車道のガード下を潜り約400mで左折、城原川を渡り、道路突き当たりを又左折、150m程先をもう一度左折すると左手に大きな森があり、そこに神社が鎮座しています。
 入口には肥前鳥居が立ち、境内手前の参道には神橋が架けられています。神橋を渡るとすぐ右手の県天然記念物指定のご神木・大楠が境内を包み込むように枝を伸ばし青々と繁っており、明るい境内奥に入母屋造りの拝殿と昔は藁葺屋根だったと思わせる本殿が建立されています。
 貞観15年創建の古社ですが、仁比山神社由緒によると、荘園の衰えとともに寂れてしまった当社は、心ない明治政府の神社合祀令により「明治44年(1911)、仁比山神社に合祀された。」と書かれていました、でも現在は、旧地に復座し、朝日地区の人々の手によって守られているようです。

 御祭神:日本武尊
 祭礼日:不明
 由緒: 白角折神社は、日本武尊を祭神とし、貞観15年(873)に従五位下の神位に叙せられた古社で、櫛田宮高志神社とともに櫛田三所大明神と称されていました。
 城原川が谷より平野部に流れ出る水口を治める役割を持つ神社でもあります。
 白角折の名称は、日本武尊が熊襲征伐の折に白角折社のから的に向かって矢を射たという伝説があり、白角折は幣作りのおしとり部と、的は弓作りのいくわ部の関連が伺えます。

神社入り口
入口に立つ肥前鳥居 鳥居に掛かる額「白角折宮」
参道の様子
神橋
境内の様子
拝殿
拝殿内の様子
本殿
県天然記念物指定のご神木・大楠
推定樹齢・1000年、根廻・29.3m、目通り幹回・10.5m、樹高・22m、枝張り・東西32m、南北26m
県内屈指の巨木で、幹と根部分に空洞が見られますが樹勢は旺盛で、神社の神木として大切に守られています。