春日大社

奈良市春日野町160(平成23年1月5日)

東経135度51分4.63秒、北緯34度40分41.6秒に鎮座。

 この神社はJR奈良駅の東約3kmに鎮座しています。遠い昔に参拝させていただいてはいるのですが、日本有数の大神社、何時行っても混み合っているので、神社探訪を始めてからは何となく回避していたのですが、今回はすぐ近くのホテルに泊まっていたという地理的条件が良かったので、朝一番で参拝させていただきました。
 お正月で中門にも近づけず、そういう意味では残念ではありましたが、標高295mの御蓋山全域の山林部と、社頭から西方、飛火野一帯の芝原、若宮おん祭の御旅所から一の鳥居に至る参道の地帯を含む平野部約32万坪に、国宝の社殿や多数の重要文化財を所有し、豊かな鎮守の杜に境内社が点在する、刻の経つのを忘れてしまう程魅力的な神社でした。

 御祭神:武甕槌命、経津主命、天児屋根命、比売神
 祭礼日:1月1日・元旦初詣 歳旦祭、1月2日・日供始式並び興福寺貫首社参式、1月3日・神楽始式、1月5日・末社南市恵毘須神社例祭(南市初えびす)、1月7日・御祈祷始式、1月10日・春日の十日えびす、1月成人の日 ・舞楽始式、1月中旬〜下旬・大とんど、2月中 ・開運厄除祈祷受付、2月節分の日・節分万燈籠、2月11日・紀元祭、2月17日・祈年祭、3月 10日・辰の立榊式、3月11日 ・巳の祓式 午の御酒式、3月12日・未の砂置式、3月13日・春日祭、3月14日・戌の小祭、3月15日 ・御田植祭 御田植神事、4月3日・上巳の節供祭、4月5日・水谷神社鎮花祭 狂言奉納、4月下旬 ・小笠原流古式弓術奉納、5月5日 ・菖蒲祭 少年剣道大会 子供の日萬葉雅楽会、5月10日・献茶祭、5月11日・薪御能・呪師走りの儀、5月12日・薪御能・御社上りの儀、6月 30日・夏越大祓式、7月下旬・春日大社親と子の写生会 春日大社清書会、8月7日・七夕節供祭、8月14日・中元万燈籠、8月15日 ・中元疫神祭 中元万燈籠、9月中秋の名月 ・采女祭、9月敬老の日・長寿祭、10月9日・重陽節供祭・献香の儀、11月中終日・七五三詣、11月3日 ・明治祭 文化の日萬葉雅楽会、11月23日・新嘗祭、12月15日〜18日・春日若宮おん祭、12月28日・御煤払式、12月31日・年越大祓式
 境内社:多賀神社、椿本神社、風宮神社、岩本神社、榎本神社、青榊神社、辛榊神社、穴栗神社、井栗神社、祓戸神社、若宮神社、三輪神社、兵主神社、南宮神社、広瀬神社、葛城神社、三十八所神社、佐良気神社、宗像神社、紀伊神社、金龍神社、夫婦大国社、船戸神社、総宮神社、一言主神社、水谷神社、聖明神社、愛宕神社、天神社、浮雲神社
 由緒:春日大社(かすがたいしゃ)は、奈良県奈良市の奈良公園内にある神社である。旧称春日神社。式内社(名神大社)、二十二社の一社で、旧社格は官幣大社。全国にある春日神社の総本社である。
 藤原氏の守護神である武甕槌命と経津主命、祖神である天児屋根命と比売神を祀る。四神をもって藤原氏の氏神とされ、春日神と総称される。神紋は下がり藤。武甕槌命が白鹿に乗ってやってきたとされることから、鹿が神使とされる。
 奈良・平城京に遷都された710年(和銅3年)、藤原不比等が藤原氏の氏神である鹿島神(武甕槌命)を春日の御蓋山(みかさやま)に遷して祀り、春日神と称したのに始まる。
 社伝では、768年(神護景雲2年)に藤原永手が鹿島の武甕槌命、香取の経津主命と、枚岡神社に祀られていた天児屋根命・比売神を併せ、御蓋山の麓の四殿の社殿を造営したのをもって創祀としている。ただし、近年の境内の発掘調査により、神護景雲以前よりこの地で祭祀が行われていた可能性も出てきている。
 藤原氏の隆盛とともに当社も隆盛した。平安時代初期には官祭が行われるようになった。当社の例祭である春日祭は、賀茂神社の葵祭、石清水八幡宮の石清水祭とともに三勅祭の一つとされる。850年(嘉祥3年)には武甕槌命・経津主命が、940年(天慶3年)には、朝廷から天児屋根命が最高位である正一位の神階を授かった。『延喜式神名帳』には「大和国添上郡 春日祭神四座」と記載され、名神大社に列し、月次・新嘗の幣帛に預ると記されている。
 藤原氏の氏神・氏寺の関係から興福寺との関係が深く、813年(弘仁4年)、藤原冬嗣が興福寺南円堂を建立した際、その本尊の不空絹索観音が、当社の祭神・武甕槌命の本地仏とされた。神仏習合が進むにつれ、春日大社と興福寺は一体のものとなっていった。11世紀末から興福寺衆徒らによる強訴がたびたび行われるようになったが、その手段として、春日大社の神霊を移した榊の木(神木)を奉じて上洛する「神木動座」があった。
 1871年(明治4年)に春日神社に改称し、官幣大社に列した。1946年(昭和21年)12月に現在の春日大社に改称した。

文化財
  国宝「春日大社 本社 本殿」(4棟)
 重要文化財「春日大社 本社 中門」
 重要文化財「春日大社 本社 東御廊」
 重要文化財「春日大社 本社 西及び北御廊」
 重要文化財「春日大社 本社 捻廊」
 重要文化財「春日大社 本社 幣殿」
 重要文化財「春日大社 本社 直会殿」
 重要文化財「春日大社 本社 移殿」
 重要文化財「春日大社 本社 宝庫」
 重要文化財「春日大社 本社 廻廊」(5棟)
 重要文化財「春日大社 本社 南門」
 重要文化財「春日大社 本社 慶賀門」
 重要文化財「春日大社 本社 清浄門」
 重要文化財「春日大社 本社 内侍門」
 重要文化財「春日大社 本社 車舎」
 重要文化財「春日大社 本社 着到殿」
 重要文化財「春日大社 本社 竈殿」
 重要文化財「春日大社 本社 酒殿」
 重要文化財「春日大社 本社 板蔵」
 重要文化財「春日大社 本社 一の鳥居」 - 気比神宮と厳島神社の大鳥居に並ぶ「日本三大鳥居」の一つ
 重要文化財「春日大社 摂社若宮神社 本殿」
 重要文化財「春日大社 摂社若宮神社 拝舎」
 重要文化財「春日大社 摂社若宮神社 細殿及び神楽殿」
 重要文化財「春日大社 摂社若宮神社 手水屋」
 重要文化財「旧春日大社板倉(円窓)」(奈良県所有)(奈良公園内所在)
(フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』より)

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一の鳥居から御本殿

御本殿から紀伊神社(福の神15社めぐり)

御本殿から水谷神社

春日大社神苑の境内社