御本殿から紀伊神社(福の神15社めぐり)

 南門を出て灯籠の間を左側に進むと、「御間道」と呼ばれる御本社(大宮)と若宮との間にある道にでます。古い石燈籠が立ち並ぶ、850年以上も神官さんや崇敬者が往復した道で、現在はこの「御間道」からその最奥に鎮座する紀伊神社まで通じる「奥の院道」沿いには「福の神15社巡り」という絶大なる福徳を授かることが出来るという境内社が祀られています。
 又、その他遙か先の御蓋山(みかさやま)の頂、浮雲の峰にお祀りされている本宮(ほんぐう)神社を拝むことが出来る遥拝所や、神功皇后のお手植えだという伝説もある若宮大楠、重要文化財・若宮神社細殿及び神楽殿などの見所と共に、イチイガシや竹柏(なぎ)の群落などが見られる広大な鎮守の杜の中を歩くのは、それだけで大きな楽しみでもあります。

本宮神社遙拝所
ここからは遙か先の御蓋山(みかさやま)の頂、浮雲の峰にお祀りされている本宮(ほんぐう)神社を拝むことが出来ます。毎月1日には、この所からお供えを献じ、丁寧なお祭りが行われています。
第2番納札社:三輪神社
御祭神:少彦名命、御例祭:11月25日
若宮大楠
樹高・24.0m、幹周・11.46m
県下で1、2位を争う巨樹であるこの木は、実は3本の木がひとつに合わさったという説や、神功皇后のお手植えだという伝説もあります。江戸時代の半ばに大雪のため上部が折れたことが知られ、今のような樹形になったと考えられています。千歳楠という別名もあり、実に堂々とした樹形は神域の雰囲気を際だたせています。
若宮大楠付近から本殿方面を振り返った時の「御間道」の様子
この付近には檜で出来た立方体の火袋が特徴的な御間型灯籠が整然と立ち並んでいます。今まで沢山の神社に参拝してきましたが、こんなに灯籠が奉納されている神社は初めてです。いかに全国的な規模で崇敬者が多かったかという証なのでしょう。
第3番納札社:兵主神社
御祭神:大巳貫命、御例祭:8月29日
第4番納札社:南宮神社
御祭神:金山彦神、御例祭:8月29日
第1番納札社:若宮神社入口
御祭神:天押雲根命御、例祭:12月17日
重要文化財・若宮神社細殿及び神楽殿を、「御間道」左右から
重要文化財・若宮神社細殿
重要文化財・若宮神社御廊
重要文化財・若宮神社神楽殿
重要文化財・若宮神社拝舎
若宮神社本殿入口と板塀
重要文化財・若宮神社本殿
垣内の右脇社 垣内の左脇社
重要文化財・若宮神社手水屋
この建物は若宮神社手水屋ですが、内部の一郭には第15番納札社:夫婦大国社も祀られています。
第15番納札社:夫婦大国社
御祭神:大国主命、須勢理姫命、御例祭:11月16日
第5番納札社:広瀬神社
御祭神:倉稲魂神、御例祭:11月25日
赤乳白乳両神社遥拝所
第6番納札社:葛城神社
御祭神:一言主神、御例祭:11月25日
参道途中に見られる禊ぎ場?
第7番納札社:三十八所神社
御祭神:伊弉諾尊、伊弉冊尊、神日本磐余彦命、御例祭:4月3日
 
第8番納札社:佐良気(さらけ)神社 入口と社殿
御祭神:蛭子神(えびす神)、御例祭:1月10日
「御間道」を挟んで建つ佐良気神社神楽殿?
第14番納札社:金龍神社 「上の祢宜道」からの参道入口
金龍神社境内入口
金龍神社境内の様子
第14番納札社:金龍神社 社殿
御祭神:金龍大神、御例祭:8月25日
金龍神社脇に立つ「後醍醐天皇聖跡金龍殿跡」碑
「奥の院道」の様子
摂社:紀伊神社が嘗て「奥の院」と呼ばれていたことから、摂社:若宮神社から南東奥 紀伊神社まで通じる道を「奥の院道」と呼んでいます。
第13番納札社:元春日枚岡神社遥拝所
第9番納札社:春日明神遥拝所
第10番納札社:宗像神社
御祭神:市杵島姫命、御例祭:7月7日
第12番納札社:伊勢神宮遥拝所
鎌倉時代の記録にも見られる「伊勢遥拝石」で、この間に向けばちょうど伊勢の神宮の方角にあたることから、遥かにお伊勢様をお参りする場所であります。
鎌倉以降盛んになる伊勢信仰の名残と思われますが、もともとは磐座の一つとも考えられています。
第11番納札社:紀伊神社
御祭神:五十猛命、大屋津姫命、抓津姫命、御例祭:9月15日
近世「奥の院」と称されていたこの社の主祭神:五十猛命は素盞鳴命の御子神で、紀伊の国へ樹木の種をもたらした樹神とされています。
紀伊神社西側にある龍王珠石
善女竜王が尾玉を納めた所と云われています。
 
紀伊神社南東に広がる広大な鎮守の杜の様子

御本殿から水谷神社