熊野神社

富山市宮保476(平成21年8月18日)

東経137度13分13.87秒、北緯36度37分26.33秒に鎮座。

【神社情報・ナッキーさんより】
 この社は熊野小学校の南西約400mに鎮座しています。

 御祭神:櫛御気野命
 祭礼日:11月15日
 由緒:熊野神社の所在地という意味でその地を熊野郷と呼ぶようになり、その熊野郷は上熊野と下熊野の二村にわけ、供田や神饌田を有して社家と神子の両家で神事をとり行い、一、二、三の鳥居の続いた大社でした。神前を流れる川で手を清めて参拝したので、その御手洗川を熊野川と呼ぶようになりました。享保10年(1725)7月におそろしいひでりが続いたとき、当時の神官横越阿波守則恒が藩主の命うけて、17日間の雨ごいの祈祷をしました。領内の神官全員参列しての神事でしたが、その7日目に雨が降り出し、霊験をたたえて参拝する人の列が続いたと伝えられております。木草学(薬学)の大家、富山藩主前田利保公は、領内の巡視にはいつも当神社へ立寄り、神前へ詣でては五穀の豊作と天平の泰平を祈り、その祈願料として高十石を奉納になりましたが、これは明治維新まで続きました。
(「全国著名神社名鑑」「平成祭データ」より)

 尚、この社は式内社越中國婦負郡・熊野神社(富山市宮保・熊野神社、富山市婦中町友坂・熊野神社、富山市婦中町中名・熊野神社、富山市婦中町熊野道・熊野神社)の論社となっています。

社頭
入口にいる大正9年生まれの狛犬
大口を開けて如何にも楽しそうに笑っています。口髭の似合うお肉たっぷりの可愛い狛犬です。
(大正9年(1920)10月建立)
入口に立つ両部鳥居 社号標
「延喜式内
 熊野神社」
参道途中にいる狛犬
遮光器土偶の様な大きな目を持つ変わった狛犬です。口蓋が割れ、口の周囲を短い顎髭で覆っています。前脚に被さるような垂れ気味のお肉が自分を想像させ、近親感の湧く姿をしています。
参道、境内の様子
拝殿
拝殿の裏側、本殿参道に架かる神橋
本殿前、境内の様子
本殿
本殿脇にいる、のほほんとしたはじめちゃん
線書きの優しげな目と単純な造形が何とも言えず愛らしい子達です。
その脇にいる太く逞しい狛犬達
二組の狛犬の後ろに隠れるように佇んでいるはじめちゃん
何時かきっと会いに行きますよ〜。
御神木