荊波(うばら)神社

南砺市岩木5024(平成21年8月20日)

東経136度52分46.11秒、北緯36度34分59.01秒に鎮座。

【神社情報・ナッキーさんより】
 この社は城端線・東石黒駅の西北西約2.5kmに鎮座しています。

 御祭神:日子刺肩別命(主祭神)、底津海積命、中津海積命、表津海積命、応神天皇、建御名方命
 由緒:延喜式神明帳(928)に越中国砺波郡七座の内に「荊波神社」とあり、うばらともやぶなみとも併記してあるが、今日殆ど「うばらじんじゃ」と呼ばれている。
 創建は甚だ古く不詳であるが、古記録から元正天皇の養老年間(720年頃)かそれ以前の時代に創建されたものと推測され、これには日子刺肩別命を祖先神と祀る利波臣志留志が大いに関わった思われる。
 その後山岳信仰の広がりと共に大社として多くの修験道の山伏を擁し、石黒郷27ヶ村の惣社として崇敬を集め、荊波神社冨士権現とも称し近隣各村にも冨士社が勧請されたという。この様に神仏混淆の僧(山伏)により守り伝えられ、やがて明治維新を迎え古の随神の道に復し「荊波神社」に戻り今日に至る。
 底津海積命、中津海積命、表津海積命は古来河川を鎮める神々として祀られ、八幡社、諏訪社は明治末年合祀された。
 荊波神社の所在地は古来諸説があり今日尚不詳とされるが、神社及び周囲の環境、神域の形態等から推し量っても中古の頃より幾度かの戦火或いは河川の叛乱等を避けて現在の場所に鎮座されたと思われる。

尚、「式内・荊波神社」の論社は以下の5社となっています。
  荊波神社・砺波市池原601
  荊波神社・南砺市岩木5024
  荊波神社・高岡市和田954
  八幡宮(旧号荊波神社)・小矢部市臼谷6967
  巖谷門神社・小矢部市矢波602-1

社号標
「村社荊波神社」
神社入口 木製両部鳥居
参道の様子
境内入口
境内の様子
境内にいる、やんちゃそうな狛犬
社殿
御神馬像 力石?