住吉神社

中央区佃1-1-14 (平成16年11月7日)

御祭神は底筒之男命、中筒之男命、表筒之男命、息長足姫命、徳川家康公。

天正十八年、徳川家康公の命により、摂津国佃村の名主森孫右衛門を筆頭とする漁師三十余名の人々が江戸へ下る際、田蓑神社の分神霊を奉載し正保三年現在の地に創建しました。社前が諸国の廻船が多く通る湊であったので、海運業、各問屋組合からも信仰を集めました。

この神社は私の氏神様で、幼き頃は境内で遊んだり、夏の勇壮な水かけ祭りには、女の子ながらワクワクして、神輿にバケツの水をかけたり、父の勇姿を自慢げに感じたり、夜は境内で盆踊りを踊った覚えが有ります。そのころは小さかったせいか随分大きな神社だと思っていましたが、今来てみると結構狭いのでビックリしました。

ここ佃島の漁師は江戸前での漁業を許されるとともに、そこで獲れた魚を御城に納め、その余りを市中に売ったという。(一心太助のような威勢のいい魚売がたくさんいたのでしょう)。これが日本橋魚河岸のはじまりと伝えられる。(江戸初期から関東大震災までの間)。家康公を御祭神に祀るのも当然でしょうか。また江戸城に魚を運ぶといっても、ただの荷物とは違い献上品だから、大名行列でも道を譲ったとか。河岸で働く江戸っ子が「イナセ」な筈です。私の父はここ佃島の生まれを自慢していたが、境内前の隅田川で水練を覚えたと言っていた。戦前は隅田川も澄んだ流れだったのでしょう。参拝を済ませ、ブラブラと付近を散歩がてら歩いていると、夫婦で釣りをしている人がいる。何が釣れるのですか?ときくと、「鱸等も釣れて結構綺麗になってきているのではないでしょうか。」と言う。食べられます?重ねて聞くと。「はい、でも隅田川の味がします。」・・・・・う〜ん、思わず納得!。

神社全景 境内の様子
拝殿 本殿

阿は玉取り、吽は子取りのはじめしょうわ狛犬

住吉神社公式サイトはこちら

全国約2300社余の住吉神社の総本宮、摂津の国一之宮、住吉大社はこちら。