月間(つきま)神社
賀茂郡南伊豆町手石336(平成21年2月21日)
東経138度53分3.93秒、北緯34度38分4.68秒に鎮座。
この神社は国道136号線・日野信号から16号線を青野川沿いに南下して竹麻郵便局の先で右折。道なりに250m程進むと右側に鎮座しています。前面は広いゲートボール場で、靖国鳥居の奥に大きな鎮守の杜が控えています。この杜は「静岡県神社の森百選」にも選定されているようで、参道左右に聳える大楠は雄大で、拝殿と本殿の間の長い参道脇の森も見事な樹相を見せていました。
入口の靖国鳥居を潜ると先ず目にはいるのが境内左右に聳える御神木・大楠で、その大楠の左奥には神池があり中の島には境内社が祀られています。真っ直ぐに伸びた参道正面には狛犬が護る拝殿が建ち、正面の額には「竹麻神社」、拝殿内に架かる額には「月間神社」と書かれています。その拝殿を回り込むと、奥に長い参道が続き、鬱蒼とした木々の奥に本殿鞘堂が建ち、その中に元は朱に塗られていただろうと思われる本殿がおさまっています。
御祭神:事代主命 (配祀)天照皇大神
祭礼日:11月1・2日
由緒:嘉祥3年(850)に創建されたと伝えられる古社で、延喜式神明帳に湊の若宮神社、吉佐美の三島神社とともに竹麻神社三座の一社として記され、建久3年(1192)現在の竹麻小学校付近よりこの地へ遷宮されました。
承和5年(838)より同7年の間、上津嶋(現在の神津嶋)で激烈な噴火があり、この神異がもとで、竹麻神社は同10月14日、「奉授無位阿波神、物忌奈乃神並從五位下、以伊豆国造島霊験也」と授階されました。主神三島神を含めたその遙拝所を現在の鯉名川と青野川とが合流する地の附近の月間に造営されたものと伝えられます。また一説には、神津島より弁天島に渡り、字笑止(笑戸)より上陸し当地へ鎮座したともいいます。
その後、阿波神を朝日里(吉佐美)へ分祀し三島神社(八幡神社に合祀)とし、建久3年(1192)手石へ遷宮の時、物忌奈神を湊へ分祀、若宮神社としたものといわれています。
明治6年9月村社に列せられ、同16年12月14日郷社に昇格し、大正10年6月8日神腰幣帛料供進社に指定されています。
(延喜式神社の調査参照)
社頭 |
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社号標
「式内大明神 月間神社」 |
入口の靖国鳥居 |
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境内と参道の様子 |
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境内左の神池 |
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神池内の小島に鎮座する境内社 |
神池内小島に建つ
「神池修繕之碑」 |
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拝殿前、建立年代不明の江戸流れ狛犬
縦置きで、阿吽の位置が反対で、共に子連れです。三日月型の目が笑っており、耳を伏せて、口元もほころんでいます。余りに苔むして子狛の表情が分からないのが残念です。
狛犬の拡大写真はこちらで |
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拝殿 |
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拝殿に架かる額「竹麻神社」 |
拝殿内に架かる額「月間神社」 |
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本殿への参道中央当たりから拝殿を振り返る |
本殿への参道 |
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本殿鞘堂 |
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本殿 |
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境内左右に聳える御神木・大楠 |
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