鎌田神明宮

磐田市鎌田2262 (平成21年6月30日、11月1日再訪)

東経137度53分29.05秒、北緯34度42分52.63秒に鎮座。

この神社は、JR磐田駅の東側3kmの辺り、御厨古墳群と呼ばれる杜に囲まれ、静かに鎮座しております。現在でも十分広い杜ですが、嘗ては隣の神明中学校や兎山児童遊園も神社の境内であったと思われる、由緒ある式内社です。「狛犬は沢山見ていても、狛犬の奉納式はご覧になった事は無いでしょう」と、宮司の袴田さんより嬉しいメールを戴き、今回参拝のはこびとなりました。

その後「ところでビックニュースが。!只今境内工事中でなのですが、本殿回りの壁を作り直しまして、本殿の周囲を(おそらく30年ぶりに)掃除いたしましたところ本殿床下よりなんと「狛犬」がでてまいりました。・・・・・」というメールを8月に戴き、やや遅くなりましたが今回の再訪となりました。詳細はこちら。

御祭神 豊受姫之神
相殿 瓊々杵之尊・天児屋根命・天之太玉命

当社は古くは、島名神社(式内)とも称し、鎌倉時代より幼児虫封の神徳顕著故を以て知られている。
今より千三百年前の人皇四十代天武天皇白鳳二年(673年)豊受姫伊勢国より渡御し給う、中島浜表に白羽の箭降り立ち光を放つ、諸人怖れて近づくものなし。
翌日海上光り渡り波浪競い来たり、御船と共に跳び上がり箭と一所に納まり給う。
「万民奇異の憩を為すところ神託あらたかなり、我は是豊受の神なり、永く鎮座の処は重ねてことを示すべし。」と。宣給い三日を経て、農具の鎌と箭と共に当郷の原に納まり給う。依て此の地を鎌田の里と伝ふて、今も御鎌田と称する田が有り、崇敬者祈願の御礼とし御鎌を奉献する。
往古御厨十七郷一円を神領地となしたが応永年間の乱に押領され、次で永禄・天正の兵火に神殿古証文等悉く焼け失せたのである。
徳川家康公の駿河在城の折高百石の御朱印を賜りまた武具鏡をも下賜されたが今は当社の宝物となっている。
しかして明治に汲ぶ。
明治十二年七月県社に列格す。
尚当社は式年御遷宮は二十年毎に、大遷宮は六十年毎に造営を営まれてきたもので、社有地五千五百十七坪なり。
参拝の栞より。鎌田神明宮公式サイトはこちら。

前身は式内社である嶋名神社ともいわれ、白鳳時代の白雉2年(651年)に創建されたといい伝えられる。
豊受大神を祭神とし、中世には鎌田御厨の惣鎮守として信仰を集め、鍬・鋤・鎌などを宝物としている。”虫封じ”という子どもの健康を祈る、珍しい神事が伝えられている。この神社には、農業神を祀る日本古来の素朴な原始信仰が残り、民俗学上貴重である。
境内地には自然のシイやカシなどの大木が茂り、磐田原本来の植生が見られる。静岡県の「ふるさと自然百選」にも選ばれている。
磐田市教育委員会文化財課

古い話なので、伝説と考えても良いのだが、参拝の栞と教育委員会で、創建年代が異なります。原文はこちら。

白鳳(はくほう)は寺社の縁起や地方の地誌や歴史書等に多数散見される私年号(逸年号とも。日本書紀に現れない元号をいう)の一つである。通説では白雉(650年〜654年)の別称、美称であるとされている(坂本太郎等の説)。
『二中歴』等では661年〜683年。 また、中世以降の寺社縁起等では672年〜685年の期間を指すものもある。
なお、『続日本紀』神亀元年冬十月条(724年)に「白鳳より以来、朱雀以前、年代玄遠にして、尋問明め難し。」といった記事がみられる。
『ウィキペディア(Wikipedia)』より。

白鳳二年で検索するとこの年創建された神社仏閣が多数ヒットします。大同二年と並んで古代の特異年のようです。

嘗てこの辺りは御厨と呼ばれ、伊勢神宮の御厨(荘園)だった所で、天竜川と太田川に挟まれた湿地帯のこの辺りでは島のように見えたのでしょうか。島名神社の名称はこうして付いたのか、等と勝手に想像してしまいます。

一の鳥居

磐田市新出、県道403号線に立つ一の鳥居。嘗て参道入り口に立っていたと思われますが、道路の拡張により、脇に移されたようです。南御厨公民館は400m程南にあります。近くには南御厨幼稚園等もあり、嘗て磐田郡南御厨村と呼ばれていたこの辺りは、現在も通称は南御厨と呼ばれているようです。

東経137度53分39.9秒、北緯34度42分4.3秒に鎮座。

神明宮はここより1.5km程、北に鎮座しております。

神社入り口

社号標と二の鳥居

参道

三の鳥居

神門

拝殿。東海地方は前夜から強い雨が降っており、狛犬にもビニールシートが掛けられています。

拝殿内部。

こちらは奉納された鎌

本殿

祓所

御厨一七郷一九社を祀ってある「合社」

伊勢神宮の神領地、御厨十七郷の神社を合祀したと書いてあります。
三ヶ野村:天神社・新貝村:八幡宮・稗原村:八王子神社・鍬影村:六所神社・長江村:須賀神社・東貝村:浮宮神社・西貝村:須賀神社・西之島村:塩竈神社・大立野村:水神社・東新屋村:造立神社・和口村:高根神社・新出村:春日神社・東脇村:十二社神社・浅羽中村:八面神社・蛭池村:貴布禰神社・小島村:六所神社・南島村:天神社・五十子村:藻山神社・下太村:八王子神社

60年毎の御遷宮時、今までの「本殿」がここに移され「合社」となり、全く同じ新しい「本殿」を作るのだそうです。原文はこちら。

船魂大神

天照皇大神宮

塩釜社、伊雑宮

青麻大神

竒神社・稲荷社・八幡社

若宮八幡宮・天磐戸社・白髭社・大福天社・高根社・若宮社

天楠神社参道

高根山古墳に鎮座する天楠神社

御祭神:菅原道真公・楠木正成公

御神木

ふるさとの自然100選「神明の森」

ご覧のように、深い緑に包まれた静寂な空間です。都会の喧騒をしばし忘れ神々の声に耳を傾けるのも良いのではないでしょうか。

狛犬献上報告祭

神殿狛犬顛末記