湯神神社
刈田郡蔵王町遠刈田温泉(平成19年7月21日)
遠刈田温泉はかつて「湯刈田温泉」とも書かれ、古くから信仰・湯治のために人々が訪れていたそうである。神社の起源としては、元禄8年(1695)、当時の湯守りであった大沼久兵衛が率先して地域の人々と共に権現山の中腹に蔵王権現の石碑を建立したのが始まりである。祭神は蔵王湯神。
また湯神神社の奥には古峯神社があり、日本武尊を祭神としている。またすぐ隣には愛宕神社があり、火産霊命を祀っている。水場(温泉)の隣に火伏せ(火災防止)のカミを祀るというのもおかしな話に思われるかもしれないが、ここらへん一帯はタタラ製鉄の盛んな地で白鳥が祀られるほどである。タタラ(火)には水が絶対に必要であり、火を操るということは水も操れなければならなかったため、アマテラスのように火之神が水之神としての能力を持っていることも多々あり、つまり火と水が同時に祀られるのは道理なのである。
この両神社へは刈田嶺神社の里宮から入る。3(4?)神社共通の鳥居の横には、今も温泉が流れており、白い湯気を立ち上らせている。
今回は時間がなかったため、古峯神社のほうには参拝できず。
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湯神神社入り口でもある刈田嶺神社鳥居の横を流れる温泉水。登っていった先の湯神神社の源泉から引かれている。 |
湯神神社・古峯神社の共通鳥居 |
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湯神神社鳥居 |
湯神神社隣の愛宕神社鳥居 |
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湯神神社社殿 |
愛宕神社社殿 |
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大沼久兵衛の建てた蔵王湯神の石碑 |
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合祀されている石碑群 |
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