苅田嶺神社

刈田郡蔵王町宮(平成19年7月21日)

 延喜式内社で刈田郡の総鎮守である。かつては「かりたみね」或いは「かむたみね」と読み、現在は「かったみね」と読まれることが多いようである。「田嶺神社」と書かれることも。

 当初は大刈田山(青麻山)の頂に創建されたが、延暦20年(801年)、坂上田村麻呂東夷征伐の際に西山の若宮に遷座され、白鳥大明神と相殿となったため、この刈田嶺神社は白鳥大明神とも称される。また永正年中(1510年頃)に参詣者の便を考え、現在の地(蔵王町宮)に遷座された。

 現在の社殿は享保3年(1718年)に当時の領主であった片倉小十郎村休が造営したものであるが、かつては奥州藤原氏や伊達氏がこの神社を崇拝し、社殿を建造したこともあった。

 またかつては西山の白鳥大明神の地に、真言宗醍醐報恩院末寺として別当宝池山蓮蔵寺が存在していた。のちに伊達政宗の帰依を受けて宝池山蓮蔵寺の号を得たが、廃仏毀釈により現存はしていない。

社号標 鳥居
社号標 鳥居
参道 参道の脇の石碑
左から山神・聖徳太子・黄金山神社。
参道 石碑
参道の脇の石碑
左から金剛山・?山神・不明。
参道の脇の石碑
左は湯殿山、他不明。
石碑 石碑
鐘楼 鐘楼の飾り。
狛犬が横柱に噛みついているように見えなくもない。
鐘楼 鐘楼
随神門 随神門ディテールと社額
随神門 随神門
随神門(裏から) 神楽殿
随神門 神楽殿
拝殿(正面から) 拝殿(斜め前から)
拝殿 拝殿
拝殿の説明書き 拝殿の社額
説明書き 社額
拝殿の木鼻
二体の獅子
拝殿の木鼻
象と獅子
木鼻 木鼻
本殿 本殿へと続く相の間
ここの左右に狛犬が置かれていた。
本殿 相の間
石の狛犬は延宝4年(1676)9月9日建立。
陶器の狛犬の成立年代は不明。
狛犬(左) 狛犬(右)
狛犬 狛犬
陶器の狛犬だが、既に壊れている。 相の間の柵の中にあった陶器の狛犬
狛犬 狛犬
狛犬の拡大写真はこちらで
本殿向かって左にある摂社(社号不明)
摂社 摂社
本殿の後ろに白鳥古碑群と呼ばれる石碑群がある。
鉄鋼民族らしく、この地方には古くから白鳥を尊ぶ習慣があり、それを偶像化したものらしい。