天満宮

鹿児島市川上町834 (平成22年1月6日)

東経130度33分19.64秒、北緯31度39分3.52秒に鎮座。

 この神社は川上小学校の北西約200m、稲荷川左岸近くに鎮座しています。
 入口の鳥居下に車止めがあり、普段は車で境内までは入れません。社号標はなく、額束に社名が書かれています。坂道の参道を上がると境内は明るく、中央奥、石段が組まれた上に拝殿、本殿鞘堂が建立されています。
 「あ〜、此処にも狛犬は居ないんだ。」と思いつつ参拝を済ませ、本殿鞘堂の写真を撮り終えたとき、普段だったらそれでお終いの筈がどうしても鞘堂内を覗きたくなりました。幸い鞘堂の左右は格子戸になっていて中を見ることが出来ました。薄暗い堂内を見ると本殿前に何か白っぽい塊が見えます。目を凝らしてよくよく見ると狛犬ではありませんか。「あ〜、この子に呼ばれたんだ。」とやっと自分の行動に納得…、久しぶりのお呼ばれでした。
 早速、我が狛犬専門写真家を呼び、暗がり専用として買った6連射ノイズ軽減自動作成カメラで撮影開始。帰ってから見てみると、吽が壊れていたのが残念でしたが、とても出来の良い子達で、撮影も大成功、カメラを変えた成果はあったようです。

 この社は鹿児島市の三社参りの内の一社だそうです。由緒有る神社と思われますが、案内は無く、御祭神は菅原道真公ですが、勧請年月・縁起・沿革等は不明です。
 三社参りは島津初代忠久公〜18代家久公まで、毎年元旦に当主自ら神社へ巡拝を行い、国内の平安を祈願していた風習で、これが一般的に広まってきたとのことです。因みに、参拝の順番は決まっていて、鹿児島市内の一之宮(郡元)二之宮(草牟田の鹿児島神社)、三之宮(川上町川上天満宮)だそうです。

社頭
入口の鳥居 額束に書かれた社名
参道の様子
境内の様子
拝殿
本殿鞘堂
本殿
(この写真は私のカメラで撮ってしまったので、手振れが酷くてすいません。)
本殿を護る神殿狛犬
この子達が私を呼んだ狛犬達です。縦置きで阿吽の位置が反対です。吽は前脚が無く、胴体は半分に割れてお腹の下に石があてがわれています。他の薩摩狛犬と比べると猛々しさが無く、柔らかく上品な感じがします。垂れ耳で、直毛の鬣が背中の真ん中辺りまで伸び、肋骨が線で現され、尾は下の方は大きく渦を巻き、中央部分が真っ直ぐ立てられています。吽には角が付いていたのでしょうか?頭部中央に大きな穴が開いています。
狛犬の拡大写真はこちらで