咲前(さきさき)神社

安中市鷺宮3308 (令和元年5月2日)

東経138度52分56.75秒、北緯36度17分53.36秒に鎮座。

この神社は、JR信越本線・磯部駅の東2.5km程の辺り、鷺宮の街中に鎮座しております。

御祭神 経津主命・大己貴命・保食命

由緒
咲前神社は『上野国神名帳』に「従五位上咲前神社」とあり、安中市において最も古い由緒を持つ神社である。
社伝によると、経津主命が建御名方命を征するため、上野国(現在の群馬県)と信濃国(現在の長野県)の国境にある荒船山に出陣した際に宿営したのが現在の咲前神社の地であったという。
安閑天皇元年(534)この地から「雷斧石」三柱が現れ、朝廷に上奏したところ、礒部朝臣小倉季氏が遣わされ、社が建てられた。白鳳元年(650)に神託により経津主命を甘楽郡蓬ヶ丘菖蒲谷に遷座し、上野国一之宮貫前神社の鎮座となった。
礒部郷の前宮跡は、先の宮(鷺宮)として崇められ、改めて香取神宮より経津主命を勧請し、大己貴命・保食命を合祀したとされている。
江戸時代には鷺大明神や鷺宮大明神とも呼ばれ、養蚕の守護神として信仰が高まり、建内外の参詣者を集めていた。『西上州社家許状帳』には「神主 和太伊予藤茂精」の他、下社家の記載もあり、両社家により咲前神社が管理されていたことが知られている。
また、咲前神社の北部には荒神平・吹上遺跡があり、発掘調査の結果、縄文時代から奈良・平安時代の継続的な遺構が検出され、咲前神社との関連性も推測されている。
境内由緒書き より。

神社入口

拝殿

本殿

本殿前の狛犬


稲荷神社

絹笠神社

根子石。まゆ小石、または境内の小石をのせて拝むと願いが叶うといわれ、養蚕の神にまつわる奇石です。