香取神宮

香取市香取1697 (平成17年9月5日)

東経140度31分55.3秒、北緯35度52分58.5秒に鎮座。

この神社は東関東自動車道・佐原香取IC入り口を左折、55号線を700mほど進むと右手に鎮座しています。御祭神は経津主大神です。香取神宮HPによると、この神は出雲の国譲り神話に重要な役割を果たす神様で、はるか昔、天照大神が日本の国を治めようとしましたが、荒ぶる神々が争い乱れていたので、まず天穂日命を遣わしましたが失敗、次に天稚彦を遣わしましたが国津神である顯國玉神の娘の下照姫を妻として忠誠の心を無くしてしまい又失敗、最後に経津主神と武甕槌大神が遣わされ見事に大国主神を従わせ、平国の広矛(くにむけのひろほこ)を受け取り、二神は日本の国を平定して、大御神の元へ復命されたというものです。創建は神武天皇18年と伝えられています。未だに社域が広大で、鬱蒼とした玉砂利の参道の両側には桜や楓が植えられて、四季折々に訪れる参拝者の目を楽しませてくれそうです。また、楼門、本殿が重要文化財に指定され、社務所脇の宝物館には重要文化財の古瀬戸の狛犬が陳列されています。

【神社情報・1948さんより】、我々が見落としていた、護国神社や奥宮の写真を戴いたので、それらを加え再作成いたしました。

香取神宮公式サイトはこちら。

境内の西1.5km程の辺りに立つ一の鳥居と社号標

参道正面、二の鳥居と社号標。

参道

総門前の様子

総門前の鈴しょうわ狛犬

総門

重要文化財の楼門。元禄13年の幕府造営。純和様で屋根は入母屋造銅板葺。

楼門内の木彫神殿狛犬。元々は習志野鉄道隊駐屯地内の神社にあったものだそうですが、大東亜戦争敗戦後、駐屯地を閉鎖するにあたり、壊すのは忍びないとこの神社に移されたものだそうです。昭和の作としては非常に出来が良く、香取神宮で引き受けてくださったことに感謝。これぞ神殿狛犬の典型のような作品です。拡大写真はこちら。

拝殿

我々が参拝した時は霧雨が降っていて、それはそれで悪くはないのですが、薄暗く、遠景が寝ぼけています。1948さんの参拝時(平成21年7月17日)は晴れだったようで。同じ拝殿とは思えません。

本殿は、平安時代には20年ごとのお建替の制度がありましたが、戦国時代には衰退しました。現在の本殿は、元禄13年(1700) 徳川幕府の手によって造営されたもので、慶長年間の造営で用いた桃山様式を受け継いでいます。本殿の様式は桧皮葺三間社流造に後庇を加えた両流造りですが、もとは柿葺でした。


御神木

木母杉

重要文化財・古瀬戸の狛犬

阿吽一対の古瀬戸の狛犬。阿像の高さは17.6cm、吽像は17.9cmで、小柄ながら野性的で鋭い気迫が溢れており、素地は淡灰色の堅い半磁質で、これに朽葉色の透明性の黄釉が全面に厚くかけられています。両像とも手びねりで、ヘラで毛並みや眉などを表しており、体躯はやせぎみで全体として簡素な造型です。作風から室町時代(15世紀)における瀬戸古窯での作品と思われます。 類品は全国でも数例しかなく、この狛犬はその中でも優品で極めて貴重なもの。特に阿像は250円通常切手のデザインとなりました。(香取神宮HPより)。拡大写真はこちら。


神徳館

祈祷殿(旧拝殿)

かとりの錨

境内末社

津宮浜鳥居

護国・押手・要石

奥宮

祖霊社

境外末社