秋田市上北手小山田(平成22年8月18日)
東経140度11分53.36秒、北緯39度41分30.5秒に鎮座。
この神社は秋田市街地の南東、秋田自動車道の東約850mの田園地帯に鎮座しています。秋田杉の大きな森の中に柳の大樹が聳えているのがこの社の入口で、入口鳥居の右後方には青面金剛を始め多くの石仏が纏められていました。
境内へは石段で上がりますが、その入口には秋田では殆ど見かけない江戸時代中期と思われる狛犬がいます。正面に建つ社殿は入母屋造りの寺院建築のような二間四方の拝殿と本殿。右後方には境内社の神明社が鎮座しています。又、本殿には秋田中央部の典型的な特徴を持った細身で優雅な姿をした力士さん達が、軒下から参拝者を眺めています。
この社に案内は無く、御祭神・勧請年月・縁起・沿革等は全て不明です。境内社に神明社が祀られています。
神社遠景 | |
社頭 | |
参道入口に架かる神橋 | 青面金剛他石仏群 |
参道入口に立つ鳥居 | |
石段参道 | |
境内入り口 | |
境内入り口に居る狛犬 台座の端が欠け、「丁亥4月8日」の文字しか見えません。「丁亥」は60年に一度しか来ませんから、該当しそうな年代は、「明和4年(1767)丁亥4月8日」と「文政10年(1827)丁亥4月8日」になります。他の地域だったら問題なく「明和4年生まれ」と考えるのですが、秋田は江戸時代末期の狛犬が大多数。そこで「文政10年生まれ」とも考えられるのですが、この時期の狛犬とは顔つきや姿が全然異なります。今のところ類似品は見つかっていないので、比較的似ている感じの能代市の八幡神社や日吉神社の狛犬に近い年代の「明和4年生まれ」かな?と考えて良いのではないかと思っています。 狛犬の拡大写真はこちらで |
|
(丁亥4月8日建立) |
拝殿 |
拝殿に掛かる額 |
拝殿目抜き彫刻・龍 |
本殿 |
本殿四隅の組み物の上から睨みをきかしている力士達 この社の力士さん達は優雅な細身で、秋田中央部の典型的な特徴を持った姿をしています。 力士拡大写真はこちらで |
|
本殿脇障子 | |
境内社:神明社 |