金比羅社

萩市南古萩町6 (平成24年11月21日)

東経131度23分48.02秒、北緯34度24分29.39秒に鎮座。

【神社情報・剣貝さんより】
高杉晋作誕生の地の近く、円政寺の境内に鎮座しています。明治時代の神仏分離をまぬがれた寺社です。神仏習合の形態が見られます。伊藤博文や高杉晋作などが遊び、学んだ場所でもあります。

御祭神 大物主神(未確認)

御由緒
金毘羅社の建立は不詳であるが、入口に金毘羅社に寄進された鳥居が建っており、それに延享2年(1745)と彫られている点や天保年間(1830〜43)に編纂された「八江萩名所図画」に現在の社そのままの姿が描かれていることなどから、少なくともそのころには建立されていたと思われる。
境内案内板 より

管理人の一言。
確かに讃岐の金比羅さんは大物主神を御祭神としています。又、全国の金比羅さんもほとんど大物主神を御祭神としています。しかしそれは、明治以降のお話で、江戸時代はご、「金金毘羅船」と言う有名な歌の歌詞に、ご登場の「象頭山金毘羅大権現」が御祭神と言うか御本尊であった筈です。大物主神を御祭神としたのは明治政府の圧力で、その時社名を「金刀比羅宮」と言う紛らわしい名称にしたようです。ここは神仏分離が徹底されず、社名も「金比羅社」と言っておりますので、御祭神は「金毘羅大権現」かも知れません。

金毘羅社鳥居。高杉晋作・伊藤博文、両公幼年勉学之所。

円政寺入口

境内。正面は円政寺。右に金比羅社。

大燈籠。安政5年(1858)建立。山口県最大、耐震構造になっています。

金比羅社拝殿

金比羅大権現大鏡

金毘羅大権現の眷属は天狗。ここも天狗で有名なようです。讃岐の金刀比羅宮もご参考に!。

胸を張った堂々した体型ながら結構ひょうきん顔の狛犬です。拡大写真はこちら。
(年代不明)

本殿

神馬(木馬)
この神馬は文政三年 (1820年)萩市浜崎町金子音松氏が金比羅社に奉納したもので山口市大内名工、安永貞右衛門の作である。
高杉晋作 伊藤博文は子供のころこの境内が遊び場所でありましたので、いつもここに来ては馬の鼻をなぜていたという話です。

幕末の密留学 長州ファイブ
鉄道の父 井上勝・工業の父 山尾庸三・造幣の父 遠藤謹助・初代外務大臣 井上馨・初代総理大臣 伊藤博文

境内社

木戸孝允誕生地の表門

木戸孝允誕生地の表門前の通り