林神社

砺波市林525(平成21年5月3日)

東経136度56分46.32秒、北緯36度38分31.27秒に鎮座。

 この神社はJR城端線・砺波駅の北西約1.4kmに鎮座しています。道路端に 「延喜式内 郷社 林神社」の社号標が建ち、途中に鳥居の建つ50m程奥まったところに境内があります。境内はさほど広くはありませんが、正面にアルミサッシと硝子で保護された大きな拝殿と石垣の上に建てられた本殿鞘堂が建っています。

 御祭神:道臣命
 由緒:林神社は古代拝師郷に鎮座 創建の年月不詳なれど平安の初期 延喜5年(905)編纂の延喜神名式に記載 式内一座の格を有す
 祭神は道臣命を古代宮廷より勧請せしものなり 命は神武天皇の東征の先鋒を務め督将として活躍されたことから道祖神として崇められ今日では交通安全の守護神として霊験あり 往古林大明神と称へられ若林郷二十ケ村の総社として衆庶の崇敬帰依を得
 中世には神殿豪荘にして神仏習合し白山権現を併祀社僧多く隆盛を極めた為兵火(上杉)を被ったと云ふ
 神殿の五輪塔は室町時代 村内有力者の墓と云はれ掲額の絵は藩学者五十嵐篤好の書 兵火前の姿で氏子往古を忍ぶと云ふ
 明治五年郷社に列せられ奉幣司により幣帛奉らる 同八年本殿の造営悉く成り百年余を経た昭和55年大鳥居 ご神灯 狛犬等の社頭大整備をなせり
 社殿は文久以来の由緒ある建物なるも永年の風雪に損傷甚だしきを氏子ら見畏み平成3年その再建計られるや神佑あり忽ちにして氏子崇敬者らの賛同を得 平成4年11月 本殿の鞘 祝詞殿 幣殿 拝殿等を造営するに至れり浄財を忝うして成し遂げられし大事業を後世に伝えんが為ここに記念碑を建立するものなり

 延喜5年(905)編纂の延喜神名式に記載されている「越中國礪波郡 林神社」の論社です。この社の他に「砺波市頼成・林神社」も論社となっています。

社頭
社号標
「延喜式内郷社
 林神社」
参道途中の台輪鳥居
境内入口
拝殿
本殿鞘堂