仙気稲荷神社

江東区南砂3-4-3 (平成23年6月26日)

東経139度49分47.72秒、北緯35度40分10.84秒に鎮座。

【神社情報・剣貝さんより】
地下鉄東西線「南砂町」駅西口より徒歩10分ほどの所に鎮座しています。「疝気は男の苦しむところ、悋気(りんき、嫉妬)は女の慎むところ」「疝気」は男性専用の病とされていたのでしょう。「悋気」は女性専用?。

御祭神 稲荷大神
御由緒
この付近には以前砂村稲荷神社があり、文化・文政(1804−29)の頃から疝気の病(おもに下腹痛)に霊験がある「砂村の疝気稲荷」として栄えた。昭和42年(1967)千葉県習志野市へ移転し、当地に稲荷小祠が建てられた。南砂7丁目の富賀岡八幡宮の境内裏手にある力石はこの時移されたもので、この中には、力持ちの名人扇橋三次郎の名前も見られます。

移転先は「神道大教砂村稲荷神社」、習志野市谷津5丁目1番20号、屋敷稲荷の為紹介できません。

明治通りに立つ案内

立ち並ぶ幟

神社正面と社号標
お狐様

神社全景

落語「疝気の虫」
変な虫を見つけた医者。つぶそうとすると、なんと虫が口をきく。虫の告白によると、彼は『疝気の虫』といい、人の腹の中で暴れ、筋を引っ張って苦しめるのを職業にしているという。
「実は、私どもは蕎麦が大好物でして…。口にすると、つい、力が出て暴れたくなってしまうのです」
「困った奴だな…」
「でも、実は私らには苦手なものがありましてね」
「苦手な物? 何だ、それは。教えないと…」
「唐辛子です! 蕎麦の薬味に入れる…。あれが体にかかると、腐って死んでしまうんです」
「なるほど。だから、蕎麦には唐辛子がつき物なのかな。それで?」
「腐ると困りますから、唐辛子が来たら別荘のほうへ逃げます」
「別荘? 何処だい?」
男性の、下のほうでブラブラしている奴…。それが別荘なのだとか。
「いいかい。お前たちは、人間の体に間借りしている借家人みたいなものじゃないか。それなのに、お…お?夢か」
そこに丁度、疝気に悩んでいる人から往診の依頼が入り、「これはいいことを聞いた」と先生張り切って出かけていった。
「まず、蕎麦を用意してください。用意が出来たら、旦那様にその匂いをかがせながら、貴女が食べてくださいな」
疝気の虫は蕎麦の匂いがするので、勇気百倍。すぐ亭主から、かみさんの体に乗り移り、腹の中で大暴れするので、今度はかみさんの方が七転八倒。
「イタ…イタタタタ…」
「おかみさん、唐辛子を溶かした水を飲んでください」
「そんな、金魚が目を回したんじゃないんだから…」
「いいから、早く!!」
仰天した虫は急いで逃げ込もうと、その場所に向かって一目散に腹を下る。
「別荘…別荘…。別荘?」
ウィキペディア  より

剣貝注:別荘は無く(女性ですから)腐って死んでしまった。落語はその前で終わります。

管理人の一言。
疝気とは男性によくみら れる下腹部痛の総称で、冷えると悪化する病気のようです。蕎麦は体を冷やす食べ物。唐辛子は体を温める食べ物。つまり食養生の教えをネタとしていると思われます。