大御和(おおみわ)神社

徳島市国府町府中644(平成19年3月28日)

この神社はJR徳島線・府中駅の南西約600m、国道192号線から南に入る神山国府線に面して鎮座しています。この社は阿波國総社とする説がありますが、それは国府に近いという事と、印鑰大明神と称されていたことが理由となっています。阿波国の総社はもう一社有り、観音寺内に鎮座する惣社大御神もそういわれています。大きな境内にご神木の大楠が堂々と聳え、この社の歴史の古さを感じさせています。又、十二社詣りの一社でもあります。

御祭神:大己貴神、大山咋神
祭礼日:祈年祭・太々神楽祭 5月1日、大祓祭 7月31日、例祭10月19日
由緒:延喜式内小社で府中の宮と親しまれています。
王朝時代には国司政庁が此の地におかれ、阿波国古代の祭政の中枢となり、国府の鎮守として、累代国司の崇敬が厚かった社でした。創建は不詳ですが、国司が大和の大神神社の分霊を祀ったものであろうと思われます。
別名印鑰神社とも呼ばれ、国の印鑑、正倉の鍵を祀り、この宮の神紋も鍵を組み合わせてあります。
明治3年現社名に改称し、同5年旧郷社に、昭和11年旧縣社に列せられました。

神社入口
寛政元年(1789)生まれの浪花系の狛犬でしょうか。吽には角が付いています。
この時期の江戸狛犬とは随分雰囲気が違いますね〜。頬がふくよかで大きな口で笑っています。
尾は付け根近くで渦を巻きその後はいくつかに分かれてお尻に張り付いています。
姿勢が良くシンプルです。
狛犬の拡大写真はこちらで
(寛政元年(1789)6月建立)
拝殿 本殿
拝殿破風の彫刻・鳳凰
拝殿挙鼻・龍
拝殿木鼻・狛犬
拝殿の屋根には飛び狛さんが…
境内社・厳島神社?
境内社・稲荷神社 一頭だけの虎像
ご神木の大楠
徳島はやはり南国なのですね、ソテツに実がなっています。
沖縄以外では始めてみました。