東宮神社

佐野市牧町(平成17年12月1日)

【狛見倶楽部 佐野支部 クマちゃん通信員より】
この神社は、秋山万町線が走っている牧地区にあります。入口には、寛政12年の庚申塔がありました。狛犬は居りませんでした。本殿は、ガラス越しの拝観になります。社殿から見下ろした境内は、イチョウの葉が一面に落ちていて、なかなか綺麗でした。
ここから近い秋山川の土手に、桜の木が何本かあります。桜の時期、アマチュアカメラマンが集まる場所として、ちょっと有名です。

この神社は佐野市街地から293、200号線で北上し、森田屋前と上牧立場のバス停の中間地点で右にはいると突き当たりに鎮座しています。残念ながらこの神社の創建、由緒は不明ですが、栃木市に同名の神社があり、そちらは神護景雲年間(767〜769)の創建です。天喜元年(1053)源 義家が奥州下向のとき、東国鎮守を祈願した社でもあり、その後永享元年(1429)長沼秀宗が氏神春日神社を勧請し、東宮大明神とし、皆川の庄63ヶ村の鎮守と定め尊嵩しました。5月5日に行われる流鏑馬(やぶさめ)神事は有名なようです。ここと栃木市は地域的にも近いので、皆川の東宮を分霊・勧請したのかもしれません。

寛政12年の庚申塔 神社入り口
木漏れ日に映える銀杏の黄金色の絨毯。趣のある境内の様子です。こういう景色に出会えるのも、神社巡りの一つの楽しみでもあります。 拝殿
本殿覆い屋と、こけら葺きで優雅な曲線を描く屋根を持つ本殿。
精緻な彫刻や木鼻も素晴らしい出来のようです。
末社



春の秋山川の土手の様子。
確かに背後の山々の深い緑と、前面の麦の淡緑色に挟まれた、
淡いピンクの桜は見事ですが、車の数の方が凄いですね〜。