天宮(あめのみや)神社

周智郡森町天宮576 (平成28年10月5日)

東経137度56分14.45秒、北緯34度50分26.11秒に鎮座。

【狛見倶楽部 佐野支部 クマちゃん通信員より】
この神社は、県道58号線を北進、左に少し入った天宮地区にあります。本殿、拝殿が県指定の文化財。神社に伝わる舞楽は国指定の重要無形文化財。ご神木のナギが県の天然記念物に指定されています。境内には佐佐木信綱博士の歌碑もありました。

当社の創始は、社伝によれば欽明天皇(509〜571)の御代に、筑紫の国より宗像三神を勧請し祀った勅願所で、舞楽十二段は文武天皇の慶雲2年(705)京から中村連綾足が神主として着任して奉納したと伝えられ(中村乗高「社伝系伝抜書」)以来今日まで伝承されてきた。舞楽は左の舞(唐楽・小国神社)と右の舞(高麗楽・天宮神社)で一対をなし、共に国指定の重要無形民俗文化財となっている。
相殿には熊野神、素戔男命・大己貴命が祀られており、御神木竹柏の大樹は熊野信仰との関連が考えられる、県指定天然記念物である。
旧社領は500石であったが、時代の流れにより後に150石となり終に50石となる。
現在の社殿は元禄10年(1697)12月、徳川綱吉公の造営で大棟梁は高良宗賀、奉行は横須賀城主の西尾忠成公であった。本殿及び拝殿は県指定文化財である。
境内に残る神宮寺(古は梵台院)の建物は、神仏習合時代の名残りである。
因みに境内一帯は、縄文時代中期から中・近世に至るまでの遺跡で多くの石器・土器・社殿の瓦などを出土している。
境内由緒書き等はこちら。

参道入口脇の案内標

一の鳥居

参道と二の鳥居

境内入口

拝殿

拝殿内部

本殿


多賀社

大檀石塔

女陰石

佐佐木信綱博士歌碑

御仮屋

舞殿

御神木のナギ