掲げ方のいろいろ


注連縄には掲げ方にも様々な様式がある.

砥鹿神社神門(愛知県宝飯郡一宮町)

一文字とも呼ばれ、水平に掲げる。
類似  寒川神社拝殿(神奈川県)
  大洗磯前神社拝殿(茨城県)
狭井神社標柱(奈良県櫻井市)

左右の柱を標柱と称す。
江戸時代の絵図には鳥居より標柱に注連縄を張ってるのが多い。
類似 大神神社(奈良県櫻井市)
 檜原神社(奈良県櫻井市)
阿蘇神社楼門(熊本県阿蘇町)

一宮老人クラブの力作。
最近は老人クラブで注連縄を造る処が多くなってきた。
六椹八幡宮(山形市)

中央部が太くなっている例。
東北地方に多く見られる。
類似 飯野八幡宮(いわき市平八幡小路)
六所神社(岡崎市明大寺町)

熊野神社鳥居(福島県喜多方市)


U字型の例。
縄も太く雄大な弧を描く。
稲荷神社鳥居(青森市荒川)
津軽地方には多い形である。
米俵や酒樽が載り、両端は大きく飾り結びにする。
のれん状のジャンバラと称するものを下げたり、国旗を襷に懸けるところもある。
類似 岩木山神社拝殿
小川神社(長野県上水内郡小川村)
W字型の例。
長野県に多く見られる。
焼津神社拝殿(焼津市)
W字型の変形。波型とも言うべきか。
青海神社鳥居(新潟県加茂市)

U字型の例。
新潟県には逞しく太い縄が多い。 類似  大山祇神社鳥居(新潟県加茂市)
  羽黒神社鳥居(新潟県村上市)
  弥彦神社(新潟県西蒲原郡)
奥沢神社鳥居(東京都世田谷区)

例祭の9月14,15日、
「厄除けの大蛇」を町中練り歩き鳥居に懸ける。

類似  胡録神社 (東京都足立区)

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