関蝉丸神社

大津市逢坂2(平成16年11月21日)

 御祭神は豊玉姫命と蝉丸で、御神徳は音曲諸芸道上達といわれています。
 この神社は百人一首で知られる蝉丸を祀る神社で、平安時代、嵯峨天皇のときに上社に猿田彦と下社に豊玉姫をまつり、円融天皇のときに琵琶の名手・蝉丸をあわせて祀ったことから音曲芸能の神として信仰されています。
 蝉丸神社は、旧東海道沿いに三ケ所あり、地元大津では下社、中社、上社と呼んでいますが、一般には、蝉丸神社といえば下社の関蝉丸神社のことをいいます。冷泉天皇の頃から日本国中の音曲諸芸道の神と崇敬され、音曲諸芸道で生きる人たちは、必ず当神社の免許を受けることとされていたと伝えられ、音曲・芸事の上達を祈願する絵馬などが今も奉納されているようです。(神社内、小冊子より)
 ここは前回見つからず、今回もウロウロしたあげく地元の方にお聞きしてやっとたどり着きました。正面を鉄道に分断され入口は悲惨ですが境内は狭いながらも丁寧に保存され期待以上の素晴らしい神社でした。

(阿・文政6年(1823) 吽・文政元年(1818)4月吉日建立)

(明治30年9月建立)

(昭和21年12月建立)

線路に塞がれた形の神社入口

入口脇には蝉丸宮の灯籠と
貴船神社の石柱が

何か物悲しげな京尾下がり狛犬

拝殿内の彩色が残る神殿狛犬。この狛の目を見て始めてガラスを
はめ込んだ目が有ることに気付きました。これぞ目から鱗・・・

本殿

終戦直後建立のこの狛は何に対してこんなに怒っているのでしょうか?

まん丸顔童顔の尾立ち狛犬。ここまで丸いのは早々居ないでしょう。

境内社・貴船神社

摂社

由緒書きと拡大写真はこちら