さいたま市岩槻区釣上220(平成20年4月27日)
東経139度44分59.11秒、北緯35度53分33.86秒に鎮座。
【狛犬情報・gamanさんより】
1ヶ月ぶりに神社めぐりに行ってきました。この神社は国道463号を浦和美園駅から越谷方面に向かい、釣上交差点を右折、最初の信号を左折し、すぐ右折して500mほど行った左側にあります。
ここには狛犬は3組いました。そのうち年号がわかるのは1組だけでした。年号不明の1組はなぜか今にも落ちそうに石柱の上におり、もう1組は拝殿前の犬小屋?に入っていました。こちらは結構古そうです。
また、拝殿の木鼻には「獅子、獏、龍、亀」と4種類もの霊獣がおり、興味深かったです。
由緒がありそうな神社ですが情報は全くなく、御祭神は天照皇大神と思われますが、勧請年月・縁起・沿革等は全て不明です。
ただこの社には重要無形民俗文化財・「岩槻の古式土俵入り」が伝承されているようです。
神社入口 |
参道途中の安永2年(1773)8月建立の灯籠 | |
参道途中、天保9年生まれの江戸流れ狛犬 垂れ耳で眉が太く、頬が発達し顎が尖った狛犬です。鬣は豊かに長く流れ、尾はお尻全体を包み込むように大きく渦巻いてから流しています。足が太く爪は鋭く、上半身が逞しい狛犬です。 狛犬の拡大写真はこちらで |
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(天保9年(1838)12月吉日建立) |
参道途中の灯籠 左は延享4年(1747)10月吉祥日、 右は明和4年(1767)9月大吉日建立です。 この20年の差は片方が壊れてしまったという事なのでしょうね〜。 |
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gamanさん曰く「獅子山から切り取って持ってきたような・・・ でも良く見るように構えてないし、むしろ落っこちそうで・・・ なんでこんな柱にのっているのでしょうか?」 そうですね〜、下の台座とは石の材質が全く違うので、もしかしたら後から高く設え直したのかもしれませんね。 狛犬自体は剥落や欠損がひどく、元の姿が想像できないほど足元が修復してありますから、何ともいえないのですが、この狛犬を見たとたん、九州北部に多く見られる愛称が「タロウちゃん」という岩狛を思い出しました。岩狛は後ろ足だけで立ち上がり上体を岩に預けるような形をとっており、全体の印象がもっと若々しいのですが、この狛犬は額が広く穏やかな顔つきで、老成した感じがします。阿吽の位置が反対で、阿は下顎が欠けていますし、尾は渦巻いたり左右に流したりしていますが身体に張り付いたままです。胴体全てが寸胴な後ろ姿は、我が家のハムスターを彷彿とさせ、関東地方の狛犬としては変わり種に入りますね。 狛犬の拡大写真はこちらで |
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境内から入口を振り返る | 享保14年(1729)正月吉日建立の水盤 |
拝殿 | |
拝殿に架かる社額 | 拝殿正面 注連縄は一般的な右本左末、右綯えです。 |
拝殿挙鼻・龍 |
拝殿木鼻・獅子、獏、龍、亀 木鼻に4種類もの霊獣が彫られているのは私も始めてみました。何時の時代の物かは分かりませんが、華やかですね〜。 |
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拝殿前、屋根付きで保護されている優雅な狛犬様 太めの大型犬そのもののような堂々とした肉付きの良い体型をしていて、垂れ耳で、太い眉は耳の傍まで続き、頬骨の隆起した顔はにこやかで慈愛に富んだ感じがします。尾は側面に筋が付けられ、中央が広く太く、先は身体から離れて垂直に立っています。鬣は渦の下に三角形の連なりが見られますが、殆ど線書きに近く立体感は余りありません。柱に「御眷属狛犬」の文字が見え、また白い布を巻いた狛犬の方には「雄犬」と書かれています。建立年代は不明ですが、その特徴から1700年代中頃から終盤にかけての建立ではないかと推測しています。 狛犬の拡大写真はこちらで |
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神明造りの本殿 |
境内社 | 境内社:左から 天神社、神明社、八幡神社、 春日神社、愛宕神社、久伊豆神社 |