千方(ちかた)神社

加須市中央2-5-27(平成15年7月20日)
                (平成19年12月16日再訪)

東経139度36分8.72秒、北緯36度7分14.3秒に鎮座。

 この神社は東武伊勢崎線・加須駅の北東約300mに鎮座しています。前回はうどんの町加須へ、東京からわざわざ美味しいと評判のうどんを食べに来た時、たまたまお祭をしていたのがこの神社でした。加須の駅からすぐなので露店なども出て賑やかでした。今回は落ち着いた雰囲気の神社の様子が見られました。

 御祭神:興玉命、神日本磐余彦命、藤原千方
 境内社八幡神社、稲荷神社、浅間神社
 由緒:由緒書に依ると、創建時期は不明ですが、旧加須村の鎮守だったそうです。「千方」という社名は、あの百足退治や平将門討伐で知られる、佐野唐沢山城主・鎮守府将軍・藤原秀郷の六男藤原千方と指しています。この藤原千方も父秀郷同様、鎮守府将軍の地位に付き、この地方で徳政を行った功績により鎮守千方大神として祀られたのだそうです。
 因みに千方神社はこの社と加須市土手と羽生市堤の三社のみのようです。

社号標 神社入口
神橋と参道の様子 境内入口
昭和20年生まれの阿吽の位置が反対の精悍な尾立狛犬。
阿の上顎が欠けてしまったのが惜しいですね。
狛犬の拡大写真はこちらで
(昭和20年(1945)4月9日建立)
拝殿 本殿
拝殿の挙鼻・翁、媼の彫刻
拝殿長押には三匹の親子狛犬
拝殿の木鼻狛犬
拝殿前、嘉永5年(1852)生まれの江戸流れ狛犬
典型的な江戸流れで、加須市上高柳・諏訪神社、行田市・関根神社の狛犬とよく似た造りです。子だくさんの狛犬で、阿はお腹の下に一匹、吽は背とお腹の下に一匹ずつ、合計三匹の子狛を連れていますが、この社の狛犬が一番出来は良いようです。それぞれ表現が違う子狛が可愛いですね。
狛犬の拡大写真はこちらで
(嘉永壬子(5年・1852)夏建立)
境内社・八幡神社 境内社・稲荷神社
境内社・八幡神社の屋根上には漆喰の天駆ける龍が…。