住吉大社宿院頓宮

堺市堺区宿院町東2(平成18年1月2日)

 この神社住吉大社宿院頓宮は国道26号線の宿院町東交差点角に鎮座していて、住吉大社と大鳥大社両社の、お旅所となっています。

 案内には宿院頓宮は住吉大社御祭神の住吉大神と大鳥大社御祭神の大鳥井瀬大神をお祭りし、堺の鎮守の神として崇敬されています。 御鎮座は不明ですが、堺荘が中世まで住吉大社神領であったことや、頓宮前の飯匙堀は住吉大神の潮干玉を埋めたところで、その形が飯匙に似ていることから名付けられたとの伝承もあり、古くから住吉大社との縁が深く、住吉行宮・御旅所とも称されています、とあります。
 また、住吉大社はお祓いの神さまであり、住吉大社夏祭は別名「おはらい」といわれています。南港での神輿洗神事から始まり、住吉大社での夏越祓神事、堺への神輿渡御祭まで、大規模な範囲でお祭りが行なわれ、堺市宿院頓宮へと船型の山車に神輿を乗せて、子供たちによって引かれて行きます。宿院に神輿が到着すると祭典が行なわれ、荒和大祓神事 (あらにごのおおはらいしんじ) が行なわれます。

神社入り口 拝殿
寛保3年(1743)製作の狛犬ですが、とても変わっています。
やや俯き加減で鼻筋が通り、頬骨が高くて切れ長の大きな眼で、欧米人を連想させます。
鬣の流れや体毛の扱いは少々ぼてっとした感じで、尻尾はもう少し南の和泉市に
葛の葉町があるのを知ったせいか、九尾の狐のように見えました。
吽は角付きです。何れにしろ所謂浪花とは一線を画しています。
(寛保3年(1743)6月吉日建立)
本殿 境内にひっそりと建っていた
兜神社社号碑。

この地は住吉神が戦に勝ちを収め
凱旋したおり、身に付けた冑を
この地に納めたとの伝説があり、
白鳳年間、故事にちなみ社を
建造したと伝えられる「冑社」
(かぶとの社)の旧蹟でもあります。
土地の神、彦炎出見尊が豊玉姫と結ばれた時の
引出の宝物「干珠満種」を納めたという伝説の飯匙池
飯匙堀内の浪花狛犬。
大正4年建立の比較的新しい狛犬ですが、和泉砂岩で出来ているので
もう剥落が始まっています。若々しい狛犬です。
(大正4年4月吉日建立)
飯匙堀内の浪花狛犬。
建立年代は分かりませんが、奉納者が名のみですので多分江戸時代のものと思われます。
どことなくおじさんっぽい感じがする狛犬です。
住吉大社のシンボル的動物兎をモチーフにした「白夜の兎」群像
境内から入口を振り返る

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