火男火売神社(下宮)

別府市火売8-1(平成20年7月23日)

東経131度28分11.17秒、北緯33度18分22.03秒に鎮座。

 この神社は朝日中学校南に鎮座しています。通称を「鶴見権現」といい、元々は鶴見岳の男嶽、女嶽の二峰を神格化した火男、火売の二神をお祀りしていた社のようで、鶴見岳中腹に中宮、山頂に上宮が鎮座しています。
 入口の明神鳥居を潜ると綺麗に整備された参道が続き、境内入口の神門?兼 社務所は境内の幅全てを使い建てられている、横幅の異様に広い建物です。拝殿も立派な構えをしており、本殿は三間社流造りの豪華な造りでした。その他、境内には左右脇殿や境内社も多数祀られていました。又、豊かな鎮守の杜は県指定天然記念物のイチイガシ林です。

 御祭神:伊邪那伎神、伊邪那美神、火迦具土神
 例祭日:10月17〜19日
 境内社:秋葉社、金刀比羅社、天神宮、稲荷社
 由緒:創建年代は不詳ですが、宇佐神宮を始めとする延喜式内社、県内六社の一つに数えられる古社です。鶴見権現とも称し、嘉祥2年(849)に時の朝廷より従五位下の階位を受けましたが、貞観9年(867)社の後ろに聳える鶴見山(海抜1375m)が大爆発を起こした際、これを鎮めた功績により従五位上の階位を賜わりました。(続日本後紀三代実録参照)御祭神はこの爆発鎮静の際に鶴見山麓一帯に世界的に有名な別府温泉を恵み給った火の男女の神様です。
 天正年間(1573〜91)、大友宗麟によって社殿が焼かれ、古文書なども焼失しましたが、寛文4年(1664)領主・久留島道清が神殿を再建しました。
 その後、明治7年全社殿を焼失しましたが、明治12年7月6日大分県下屈指の県社に列せられました。本殿は同14年に三間社桧皮葺流造で再建されましたが、平成17年屋根が改修され、銅版葺に替えられたとのことです。

神社入口
参道途中にいる元治元年生まれの狛犬
大きな目をした若々しい狛犬です。スリムな体で、阿吽で鬣や尾に変化が見られます。
 狛犬の拡大写真はこちらで
(元治元年(1864)建立)
参道の様子 境内入口
神門?兼 社務所
境内にいる昭和34年生まれの狛犬
浪速系と岡崎現代型の混じり合ったような造りです。
狛犬の拡大写真はこちらで
(昭和34年(1959)3月吉日建立)
拝殿
拝殿内の様子

本殿
左脇殿 右脇殿
境内社:秋葉社 末社
境内社:金刀比羅社 境内社:天神宮
境内社:稲荷社 神楽殿