火男火売神社(中宮)
別府市東山1区(平成20年7月23日)
東経131度26分28.01秒、北緯33度16分14.27秒に鎮座。
この神社はやまなみハイウェイが52号線と分かれる分岐信号北に旧参道入口がありますが、現在は 鳥居バス停傍に一の鳥居があり、山道を1kmほど登った右側駐車場からの参拝が殆どのようです。私の持っている県別地図には、分岐信号角のガソリンスタンド右側に「火男火売神社」御嶽道から上がった位置に「御嶽権現社」と標記されていますが、「御嶽権現社」とは「火男火売神社」の別称ですので、両社は同一神社かと思われます。
現在は駐車場からが本格的な参道となりますが、駐車場前には「神輿道完成記念」の門があり、鎖で閉鎖してありました。石段の多い参道を神輿が行き来するのは大変な重労働となるので、現在は祭礼時には緩い坂道のこちらを使って神輿の渡御をしているのでしょうか?一般の参道を行くと道はすぐに二股に分かれ、左は社務所へ、右が境内へと続いています。境内方面の参道を歩き続けると天を突くような見事な二本の杉が見えてきますが、そこが旗の台への分岐点となっています。私達は夫婦杉の間を通り苔むした石段の参道を上がっていきましたが、途中には奥深い鎮守の杜の中に清め水の「御霊泉」が湧き出でており、常時水温が10.2度と冷たくておいしい水で渇いた喉を潤すことが出来ます。
「御霊泉」からは境内は目と鼻の先となり、境内に上がると「こんな山深いところに、どうしてこんなに素晴らしい社殿が建立されているのか?」と疑問に感じるほど立派な社殿が建立されていました。しっとりとした佇まいの社殿が、周囲のアカガシクマシゲの大木が鬱蒼と茂る見事な社叢を形造っている鎮守の杜と見事に調和して、神寂びた雰囲気の濃厚な素晴らしい神社でした。
御祭神:火之加具土命(男神)、火焼速女命(女神)
例祭日:例祭・4月9日、夏祭・7月9日、秋大祭・10月9・10日、冬祭・12月9日
境内社:稲荷神社
由緒:鶴見岳の男神女神を御奉斎し、奈良時代後期の宝亀年間(約1200年前)の開基といわれています。967年(貞観9年)鶴見岳大噴火にさいし御神前にて大祭を執り行ない火気を鎮め、以来火を治め温泉の神として別府温泉の総鎮守として崇敬されてきました。また近年では開運頭の神様として県内は勿論県外よりも多数の参拝者があります。
境内には県指定重要文化財元亨2年(1322)の宝塔があり、駐車場内には神佛混淆時代の行常寺鐘楼跡があり、標高650mの御神殿には霊泉が湧き、アカガシクマシゲの大木がうっそうと茂り合い見事な社叢を形造っています。(県指定天然記念物)
927年(延長5年)延喜式内社に列し、明治6年郷社、大正12年4月県社に列しました。
山頂に上宮、別府市火売に下宮が鎮座しています。
神社旧参道入口 |
旧参道入口に立つ社号標
「縣社火男火賣神社」 |
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旧参道の様子 |
旧参道脇のお地蔵様 |
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旧参道の石段を数十段上がると御嶽道に出ます。 |
旧参道の石段から右に折れると県別地図に標記された「火男火売神社」らしき境内に出ました。この鳥居前方には参道らしき道は付いて居らず、林の木々が茂るのみ…となっています。。 |
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神楽殿
中宮の境内は余り広くないので
祭礼はこちらで執り行うのでしょうか? |
御旅所?旧社務所? |
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「由緒記・境内案内図」はこちらで
御嶽道入口の台輪鳥居
鳥居バス停傍に一の鳥居があり、
駐車場は山道を1kmほど登った右側にあります。 |
駐車場前には「神輿道完成記念」の
門があり、鎖で閉鎖してあります。 |
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駐車場からの参道の様子 |
参道は二股に分かれ左は社務所へ、
右が境内へと続いています。 |
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旗の台への分岐点には天を突くような
見事な夫婦杉が聳えています。 |
旗の台への分岐案内板 |
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夫婦杉の間を通り参道は続きます。
ここからは苔むした石段の参道となります。 |
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石段の参道と奥深い鎮守の杜の様子 |
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境内入口が見えてきました。 |
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境内入口に居る昭和10年生まれの狛犬
神殿狛犬を模した石造狛犬のようで、吽には角があり、鬣も阿吽で変えてあります。
狛犬の拡大写真はこちらで |
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(昭和10年(1935)10月吉日建立) |
拝殿 正面と全体像 |
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本殿
大きくとても立派な社殿で、至る所に彫刻類が施されています。 |
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本殿妻の龍の彫刻 |
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本殿木鼻は狛犬と象です。 |
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本殿脇障子には狛犬と虎が大胆な浮き彫りにされていました。 |
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境内社:稲荷神社 |
神楽殿 |
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境内右端に置かれた社宝塔
社宝塔の下に何か見えませんか? |
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そうです。小さくて可愛いはじめタイプの狛犬が一体だけ残されていました。
前片足は折れ、目鼻立ちも殆ど分かりませんが、健気にも未だに社宝塔をお護りしています。 |
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境内左脇にある「行常寺観音寺」 |
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