榴ヶ岡(つつじがおか)天満宮

仙台市宮城野区榴岡23(平成19年7月22日)

この神社は千石線・榴ヶ岡駅の北100mに鎮座しています。桜のお花見で有名な神社らしいですが、手入れの行き届いた落ち着いた感じの広い境内に、句碑や歌碑、筆塚、庚申塔、八幡神社、妙見宮、庚申社などの境内社が建ち、正面の丹塗りの市指定文化財・唐門内には、拝殿・本殿の手前に沢山の合格祈願絵馬が下げられ、仙台市民・受験生に広く崇敬されているようです。又、入口・境内社・妙見宮内・唐門前にそれぞれタイプの異なる狛犬が居て、狛犬ファンにとっても、必見の神社です。

御祭神:菅原道真公
例祭日:1月 1日・歳旦祭、1月14日・松焚祭、1月25日・初天神祭、2月 3日・開運厄除祈願祭、7月24日・神輿渡御、7月25日・例祭、11月 15日・七五三祭、12月 25日・納天神祭
境内社:八幡神社、妙見宮、庚申社
由緒:平安時代の天延2年(974)に山城国(現在の京都府)で創建され、平将春が陸奥国宇多郡(現在の福島県)に勧請、その後宮城県柴田郡川内村に遷座したのが始まりです。天文20年(1551)に小俵玉手崎(仙台市青葉区の東照宮の地)に二度目の遷座が行われ、後に藩祖・伊達政宗公が仙台城を造営するとき、この社の境内地にあった樹木を用材として切り取った為、その報祭として慶長16年(1611)に新たに御社殿が造営されましたが、慶安3年(1650)徳川幕府の命により東照宮建立に際してその境内地東側に遷座されました。寛文7年(1667)三代藩主・伊達網宗公により丹塗りの社殿・唐門が造営され、また菅原道真公の真筆が奉納され、現在の東照宮の地よりこの榴岡に遷座されました。その後寛政7年(1795)落雷による不慮の火災によって本殿・拝殿・楼門・神楽殿・鳥居を焼失し、現在の社殿はその頃の再建で総欅造り、「照星閣」とも呼ばれています。(榴ヶ岡天満宮公式HPより)

勧請元の柴田郡川内村天満宮はこちら。

神社入口 石段の参道と一の大鳥居
平成の招魂社系狛犬
(平成16年(2004)建立)
境内社・庚申社 石の丸彫りの猿田彦像。
下には二匹の猿が刻まれています。
境内社・妙見宮拝殿 境内社・妙見宮本殿正面
境内社・妙見宮内に居た年代不明のはじめタイプ狛犬。本殿脇に縦に阿が左、吽が右に置かれ、垂れ耳で眉が太く頬肉が厚く、温厚そうな狛犬です。頭部には補修の跡が見られます。
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境内社・八幡神社 市指定文化財・唐門
神門前に居る嘉永5年(1852)生まれの狛犬。やはり縦置きで、阿は左、吽は右に置かれています。双方とも角付きで、エジプトのファラオのような立派な巻き毛の顎髭を蓄えています。顔つきもそこはかとなく異国風で、鼻筋の二つの瘤がチャーミングポイント? 垂れた耳は三段に区切られ、鬣は片側六個の渦巻きが綺麗に垂れ下がり、前脚はこの地域でよく見られた片足を引く造りをしています。
狛犬の拡大写真はこちらで
(石工・辻本屋七郎兵衛 嘉永5年(1852)2月吉日建立)
拝殿 拝殿の額には「照星閣」の文字
本殿 神楽殿
歌碑 庚申塔二基
撫で牛 筆塚
四脚灯籠と臥龍の松? ご神木