大崎八幡宮

仙台市青葉区八幡4−6−1(平成19年7月23日)

 この神社は仙台駅の北西約3.5km、国道48号線に面して入口があります。入口の大鳥居を潜ると鬱蒼とした鎮守の杜の奥深く神社は鎮座しています。江戸時代初期に造営された約100段の大石段を上がると三の鳥居が建ち、杉木立の続く落ち着いた感じの参道脇には龍神社、北辰社、鹿島神社、諏訪神社、大元社、金毘羅社等の境内社が祀られています。境内にはいると先ず目に付くのは国重文指定・長床形式の割拝殿で、こけら葺きの屋根や全体の雰囲気は渋い味わいを見せています。割拝殿を潜ると、今度は打って変わって煌びやかな本殿が建っています。此方は国宝指定の権現造の社殿で安土桃山時代の文化を今に伝える我国最古の建造物だそうです。狛犬ファンには入口脇の大日堂、参道途中、境内に3対+1体にいる変わった狛犬が、大いなる満足感を味合わせてくれることでしょう。

 御祭神:応神天皇・神功皇后・仲哀天皇
 例祭日:歳旦祭:1月1日 、松焚祭:1月14日、節分祭:2月立春前日、紀元祭:2月11日、祈年祭:2月17日、皐月祭:5月第4週 金〜月、水無月大祓式:6月30日、七夕祈願祭:8月8日、御鎮座記念祭:8月12日、鳥居祭:9月1日、例大祭: 9月14日、神嘗祭当日祭:10月17日、地久祭:10月20日、七五三祈請祭:11月15日、新嘗祭:11月23日、天長祭:12月23日、年越大祓式:12月31日
 境内社:龍神社、北辰社、鹿島社、諏訪社、大元社、金刀比羅社、山神、水神
 由緒:平安の昔、東夷征伐に際して坂上田村麻呂は、武運長久を祈念すべく武門の守護神である宇佐八幡宮を現在の岩手県水沢市に勧請、鎮守府八幡宮を創祀しました。その後、室町時代に奥州管領大崎氏はこれを自領内の現遠田郡田尻町に遷祀し守護神として篤く崇敬した為、大崎八幡宮と呼ばれました。
 大崎氏の滅亡後は伊達政宗公が居城の玉造郡岩出山城内の小祠に御神体を遷し、仙台開府後仙台城の乾(北西)の方角にあたる現在の地に祀られました。この際、旧領の羽前国米沢にて代々崇敬していた成島八幡宮を共に祀りました。
 藩政時代を通じ歴代藩主の篤い尊崇を受け、明治以降は大崎八幡神社と称していましたが、遷座四百年を控えその歴史的経緯を考慮し、平成9年社名を大崎八幡宮に復しました。(大崎八幡宮サイトより)

神社入口 大鳥居
社号標 参道の二の鳥居
二の鳥居左脇の大日堂
大日堂参道にいる年代不明の狛犬
やはり縦置きで、阿吽の位置が反対です。阿は角を付け、右前脚を招き猫のように挙げ、吽は平べったい宝珠のようなものを乗せ、右前脚を後ろ足の手前まで思いっきり下げています。小顔でふくよかな頬に、ほのぼのとした感じを受けます。
狛犬の拡大写真はこちらで
大石段
三の鳥居前の年代不明の狛犬
やはり縦置きで、阿吽共に角付きです。顔は奥眼で鼻が高く顎髭を蓄えているのでエキゾチックな感じがしますが、身体はかなりのデブリンです。鬣の螺髪のようなパンチパーマはやや大きめで、頸の後で短めに綺麗に揃っています。それにしても前脚の付け根と足首の太さの違いは凄いですね〜、こんなに細い足首で今まで良く保ってきたものです。
狛犬の拡大写真はこちらで
三の鳥居
参道と境内入口の様子
境内社・龍神社 龍神社脇にいる
一体だけの狛犬
境内社・山神、水神 境内社・北辰社
境内社・鹿島社
境内社・諏訪社
境内社・大元社
境内社・金刀比羅社
神輿倉 神輿

境内へ