大崎八幡宮境内

境内入口にいる安永3年(1774)生まれの狛犬
縦置きで、阿吽が反対位置に並べられ、双方共に角付きで、この狛犬も仙台型特有の内側前脚を引いています。鬣は中央から左右に向けてブドウの房のように繋がった渦巻きが垂れています。頸や前脚付け根は太めで逞しく、大きな眼で精悍な顔立ちをしています。
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(安永3年(1774)8月15日建立)
重要文化財指定の長床(割拝殿)
屋根はこけら葺きで、創建年月不明ですが、社殿とほぼ同時期の建築と考えられています。社殿とは対照的に簡素な素木造りで落ち着いた佇まいを見せ、その対比は桃山文化の粋を感じさせます。
境内の七夕飾り
三十路を過ぎた我が娘も短冊に何かお願い事を書いて笹に結びつけておりました。
本殿
仙台藩祖・伊達政宗公の命により慶長9年〜12年にかけ、豊臣家召抱えの梅村日向守家次・梅村三十郎頼次・刑部左衛門国次・鍛冶雅楽助吉家といった当世随一の巨匠を招き造営されました。その様式は入母屋造りの本殿と拝殿とを相の間で繋いだ石の間造りであり、後に権現造りと言われる建築様式は、外観は長押上に鮮やかな胡粉極彩色の組物や彫刻物を施し、下は総黒漆塗りと落ち着いた風格を現し、拝殿正面には大きな千鳥破風、向拝には軒唐破風を付け、屋根は柿葺と意匠が凝らされています。
拝殿内部には狩野派の絵師佐久間左京の筆に成る唐獅子の障壁画や大虹梁の青龍、石の間の格天井には五十三種の草花が描かれており、俗に左甚五郎の作と伝わる花鳥動植物や説話風の人物など多彩な彫刻が組み込まれ、全体的に美しい調和をなし、安土桃山時代の文化を今に伝える我国最古の建造物であり、その貴重さから明治36年特別保護建造物に、また昭和27年には国宝に指定されました。(大崎八幡公式HPより)
(尚、予約をすればこの素晴らしい社殿内の見学が可能な様です。)
本殿側面から