産田(うぶた)神社

熊野市有馬町(平成18年3月30日)

JR紀勢本線有井駅北西600m程、産田川の近くに鎮座しています。『日本書紀』にある女神伊奘冉尊(いざなみのみこと)が、ここで軻遇突智(かぐつち)を産み亡くなったので、花の窟に葬ったという。産田という名は産んだところと伝えている。とある。イザナギ(伊邪那岐)命が先立たれた最愛の妻イザナミ(伊邪那美)命を慕って黄泉の国を訪ねて行かれるその入口が、黄泉比良坂(よもつひらさか)。その「神蹟黄泉比良坂伊賦夜伝説地」は島根県八束郡東出雲町「揖夜神社」の近くにあります。だから伊奘冉尊は出雲で亡くなられたと思い込んでいました。

神社入り口。木柱に「さんま寿し発祥の地」とあります。火の神を祀った神社が生で食べる寿し発祥の地にどうしてなったのでしょうか。

弥生時代からの神社です。とあるが、不思議なことに式内社ではありません。

参道の様子。

拝殿前、左右に控える、おとぼけ狛犬。制作年は不明。

本殿正面

昭和4年1月建立、石匠 和田春一。

神明造りの本殿を脇より。