出雲路幸神社

上京区幸神町(平成15年1月4日)

「いずもじさいのかみのやしろ」といい元々は賽の神であった。
出雲路
古くは出雲氏一族の居住地であった愛宕(おたぎ)郡出雲郷がこの辺りに広がっていた。やがて出雲氏は政界から消えることとなるが、その氏寺である出雲寺へ至る道行きを称して出雲路と呼ばれることとなったと推定される。鞍馬街道をはじめとする北方への街道の要衝であったこの地には、いつの頃からか道祖神として幸神(サイノカミ)が祀られ街道を往来する庶民の信仰を集めていた。
因みに、出雲にも同名の神社が存在する。(島根県安来市西松井町88はこちら)
平安京の鬼門除けは後に加えられたのであろう。

この辺りは出雲氏が支配していた地域と云われ、古くは出雲路幸神社、出雲路道祖神社と呼ばれていたそうです。

この幸神社も猿と関係があり、絵馬にも猿が描かれています。

御所の鬼門に当たる猿ケ辻に祀られている猿と同じ御幣を担いだ猿の神像が、祀られている筈、と探したが終に見つからず!帰宅後HPを見ると、ひさしの下にいるらしい。....残念

境内の東北隅の結界内には猿田彦といわれる陽石が祀られています。実はこの岩こそがここ出雲路道祖神の御神体であると密かに伝えられています。ちなみにこの岩に触れると身に災いがあると言われています。

神社入口。この鳥居がなければ極普通の民家の様に見えました。

拝殿内の様子。奥に黒く見えるのが本殿

本殿脇に目が白い神殿狛犬が居ました。