石段参道入口から大門まで

 「表参道」の石標を左に見ると、金刀比羅宮本宮から奥社へと続く石段参道入口があります。ここから本宮までは785段、奥社まで登ると1368段にもなる石段のことを考えると、頭が痛くなり、足取りも重くなりますが、早朝で金刀比羅名物・駕籠タクシーも未だ店先に置かれたままで、動く気配もありません。混雑が嫌で、こんな時間に参拝に来たのですから、しっかりと覚悟をして自力で上がっていくより仕方がありません。
 参拝者の姿も見えず、シャッターが閉まっている土産物屋さんの間の続く参道を100段ほど上ると、石段の途中に大きな一の鳥居が見えてきます。ここには狛犬としては珍しく重要有形民族文化財に指定されている天保15年生まれの備前焼狛犬がいます。 ここから先は「一の坂」と呼ばれる急坂となりますが、参道脇には重要有形民族文化財の灯明堂と釣り灯籠や、満開の桜の中に元金比羅宮宮司・琴陸宥常像が立ち、一の坂の終点には朝夕に時刻をしらせる鼓楼及清塚、金刀比羅本教総本部、青銅大燈籠、重量感溢れた浪速狛犬等があり、知らぬ間に大門に到着していました。二層入母屋造瓦葺の大門は、高松藩主・松平頼重により寄進された物で、重厚且つ壮大な建物です。

石段参道入口遠景
「表参道」の石標 石段参道入口右側の燈籠
石段参道入口
ここから本宮までは785段、奥社まで登ると1368段にもなる石段が延々と続きます。
未だ早朝で土産物屋さんのシャッターも
閉まり、参拝者の姿も見えません。
金刀比羅名物・駕籠タクシーも
未だ店先に置かれたままです。
100段ほど上ると石段の途中に大きな鳥居が見えてきます。
ここから先は「一の坂」と呼ばれる急坂となります。

一の鳥居脇にいる天保15年生まれの備前焼狛犬
狛犬の拡大写真はこちらで
(天保15年(1844)5月吉祥日建立)
参道脇の重要有形民族文化財の灯明堂と釣り灯籠
参道の様子
一の坂参道脇に咲く満開の桜

元金比羅宮宮司・琴陸宥常像
一の坂も終わりに近く、大門が見えてきました。
参道左に建ち、朝夕に時刻をしらせる鼓楼及清塚

参道右に建つ金刀比羅本教総本部

金刀比羅本教総本部前に建立されている重要有形民族文化財・青銅大燈籠
大門前にいる、享和元年生まれの重量感溢れた浪速狛犬
狛犬の拡大写真はこちらで
(享和元年(1801)建立)
大門
二層入母屋造瓦葺の大門は、高松藩主・松平頼重により寄進されました。

大門から旭社まで