名草神社境内

緑の絨毯が敷き詰められたような境内の様子

県指定文化財・割拝殿
桁行五間、梁間二間、檜皮葺入母屋造です。棟札に元禄元年(1688)5月から同2年6月にかけて建立されたと伝えている。本殿と庭をへだてて相対し、がけの淵に立っている。柱は円柱。組物は出組で軒支輪をつけている。中央間馬道の上部には大虹梁をかけ、中備えに蟇股を置いている。組物、木鼻などは古調で見るべきものがあり、保存も完好である。江戸時代中期の代表的な割拝殿として貴重な遺構である。(兵庫県教育委員会)
割拝殿正面と本殿側から
本殿前、大正11年生まれの出雲丹後狛犬
狛犬の拡大写真はこちらで
(大正11年(1922)3月建立)
県指定文化財・本殿
宝暦4年(1754)造営。正面九間、側面五間、向拝付入母屋造で、屋根は檜皮葺。正面に千鳥破風と軒に唐破風が付いています。向拝の柱には口を押さえた獅子と耳を押さえた木鼻狛犬、その上の軒下には力童子などの彫刻が多い、江戸時代の神仏習合の神社建築です。
本殿唐破風を支える力童子
本殿唐破風下の彫刻・玉で戯れ遊ぶ狛犬二匹
本殿向拝彫刻・立派な角を持つ龍
本殿向拝中央の柱部分に付けられた木鼻・狛犬
変わった木鼻狛犬で、左は耳を、右は口を押さえています。
本殿向拝端の柱部分に付けられた木鼻・狛犬
本殿向拝下の手挟み
本殿正面
本殿正面柱に取り付けられた龍
これも木鼻というのでしょうか?
本殿左右の端に造られた小部屋にいる木製神殿狛犬
眼には玉眼が填め込まれ、体表には彩色の跡が見られます。大分痛みが激しいですが、鬣が豊かな、力強く逞しい狛犬です。
狛犬の拡大写真はこちらで

妙見山日光院へ