函館市弁天町9-9 (令和6年10月7日)
東経140度42分28.33秒、北緯41度46分11.88秒に鎮座。
【神社情報・「狛犬小僧」さんより】
函館市電函館どつく前駅の南側20m程の位置に鎮座。右隣に入舟児童公園があります。
この日はレンタル自転車で見て回るつもりだったが、生憎全て出払ってしまい借りられなかったので、仕方なく市電を利用した。函館市電函館どつく前駅の斜め前にあり、新選組最後の地(入舟児童公園)の隣にある神社です。また由緒書きには書かれていないが、広島玉乗り型狛犬が鎮座する神社です。函館には富山、京都、大阪、石川など様々な地域から物資が運ばれて来た様だ。
御祭神 市杵島姫命
由緒
厳島神社は、市電・函館どつく前電停そばにある神社です。創建は江戸時代前期といわれ、以前は弁天社と称されていました。弁天社は1871(明治4)年に市杵島(いちきしま)神社と改められ、のちに厳島神社と改称されました。何度か場所を変え、一時は海中に島をつくって祀った時代もありましたが、幕末に現在地に移ってきました。現在の建物は1907(明治40)年の大火後、大正時代に建てられたものです。現在、目の前には道路があり、路面電車や多くの車が走っていますが、古地図を見ると、神社の前は海だったようです。海上の安全を祈願する船乗りたちのため、陸に背を向け海に向いて建っていたことがわかります。
境内には、寄進された貴重な遺物が多く、1823(文政6)年寄進の手水石鉢をはじめ、1837(天保8)年に加賀の廻船主たちが寄進した鳥居や、1854(嘉永7)年、海上安全のため奉納された方位石などがあります。古くから海の守護神として、地元漁業者のみならず、松前をはじめ、遠くは北陸、大阪などの商人の尊信を得ていたことが、これらの遺物からうかがえます。
厳島神社の祭神は「市杵島姫命(いちきしまひめのみこと)」。また、函館山七福神の神社として「弁財天・恵比寿堂」が境内にあります。弁財天は、七福神のなかで唯一の女性神であり、芸能の才や福徳財産、航海安全、知恵を授ける神、恵比寿天は、事業繁栄、豊漁、縁結び、厄除開運、金運を授ける神といわれています。。
(以上 はこぶらより抜粋)
かつてこの地のあった弁天台場。その守備にあたった新選組もこの地で終焉を迎えたようです。石碑等はこちら。
神社入口
石橋
手水舎.と手水石狛犬。確認しなかったがこれが文政六年(1823)の手水石かな?
社号標と奉納錨など
イチョウ
天保八年(1837)丁酉歳三月に寄進された鳥居(加賀廻船中) 加賀橋立浦とは石川県加賀市にある北前船の里。
天保九戊戌年の手水石(大阪昆布屋)
石灯篭。大阪市、京都市などの取引中の方が明治三十六年に寄進。
境内社と拝殿
旧福山松前藩出身の方の顕彰碑と稲荷
不明の境内社と石像
弁財天・恵比寿堂
狛犬と拝殿
拝殿前の狛犬。拡大写真はこちら。
(慶応4年(1868)戊辰建立)
向拝
富山県高岡市金屋町の方が明治三十五年に寄進した天水桶。金屋町は鋳物師の町で重要伝統的建造物群保存地区に選定されています。
六角桐枠
社務所