福山市沼隈町能登原(平成20年3月23日)
東経133度21分8.2秒、北緯34度22分28.09秒に鎮座。
この神社は能登原小学校の北すぐに鎮座しています。
今は土中に埋もれた神橋を渡り参道を行くと、左に屋島の合戦後この地に逃れてきた平家の武将・能登守教経が、源氏軍との戦いの折弓を掛けていたといわれる松の根株が残っていて、又、その後ろ側に建立されている鳥居は鳥衾形鳥居といって、この社と沼名前神社で拝見しましたが、県内に20数例しかない貴重な物だそうです。私にとってもっと貴重で重要なのがその後ろに控えている「お百度石」で、淀姫神社同様、可愛い狛犬が二匹遊んでいる様は、何ともいえず微笑ましい物でした。
その後、参道は長〜い石段となり、境内にはいるとすぐに横に広い拝殿が建ち、大きく立派な屋根を持つ本殿は迫力があります。
背後の山から参道入口まで、豊かな森に恵まれた素敵な神社でした。
けれど、弓掛松と鳥衾形鳥居の案内はありましたが、神社そのものの案内はなく、御祭神は応神天皇、神功皇后等と思われますが、勧請年月・縁起・沿革等は全て不明です。1月3日には能登原お弓神事が執り行われるようです。
神社入口 |
弓掛松の根株 |
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市重要文化財・鳥衾形鳥居
狛犬が遊ぶお百度石 百度石に狛犬が居るのは非常に珍しく、この社と淀姫神社だけでした。今回は駆け足の神社探訪だったので、次回はじっくりこのタイプの狛犬を探して見ようと思っています。 拡大写真はこちらで |
石段の参道 | 境内入口 |
石段の参道脇に居る年代不明の狛犬 年代不明とはいっても石工名が名のみですので、江戸時代の建立と思われます。若々しく穏やかな顔つきの狛犬で、好感が持てます。 狛犬の拡大写真はこちらで |
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(石工・宗八作) |
横に広い拝殿を側面と正面から。 | |
本殿 |
境内社二社 | 境内社 |