甲波宿禰(かわすくね)神社

渋川市川島1287 (平成22年5月22日)

東経138度58分18秒、北緯36度31分39.01秒に鎮座。

 この神社は金島駅の西約800mに鎮座しています。大きな森の入口に石段があり、上に社号標が立っています。三段に分かれた石段の途中に鳥居があり、境内入口には狛犬がいます。静かで落ち着いた雰囲気の境内右側には神楽殿が建ち、正面に拝殿、本殿が建立されていますが、両社殿共に彫刻が施された立派な造りをしています。又、拝殿内には市指定重要文化財の算額が架かっています。本殿左から後方には 天御中主神・高皇産霊神・神皇産霊神・天照皇大神碑や末社群、神明社、諏訪神社、北辰明神、稲荷神社などが祀られていますが、どの社殿も綺麗に整備清掃されていました。

 御祭神:速秋津彦神、速秋津姫神、合祀:大山祇神、誉田別神、配祀:大物主神、倉稻魂神、水波之賣神
 祭礼日:10月9日に近い日曜日
 境内社:神明社、諏訪神社、北辰明神、稲荷神社他十一社
 由緒:宝亀2年(771)創立と伝う。上野国十二社の「四の宮」として古くから皇室の崇敬篤く、元慶4年(880)従四位下に陞る。上野国帳に正一位とあり、明治15年郷社に列す。
 祭神は、速秋津彦神、速秋津姫神で、多くの神社が山の神を祭っているのに対し、この社は川の神を祭った全国でも数少ない珍しい神社として知られ、人々の罪やけがれを呑み去る神として、古くから多くの人々に崇拝されています。
(「境内案内」、「神社名鑑」より)
 この社は「式内社 上野國群馬郡 甲波宿禰神社」の論社で旧郷社です。因みに甲波宿禰神社の論社は
 渋川市川島・甲波宿禰神社
 渋川市祖母島・武内神社
 東吾妻町箱島・甲波宿禰神社
の三社があります。この三社は吾妻川に沿ってほぼ等間隔に鎮座していますが、海神や川神に関する神社は、三社構成であることが多いということで、吾妻川(甲波=かわ)を神格化して祭祀した神社で、三社並立の神社ではなかっただろうかと推測されています。

社頭
参道入口 社号標
参道の様子
参道途中に立つ靖国鳥居
境内入口
境内入口にいる昭和28年生まれの狛犬
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(昭和28年(1953)10月19日建立)
境内の様子
拝殿
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拝殿内に架かる算額

拝殿内の様子
本殿
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本殿後ろに立つ
天御中主神・高皇産霊神・神皇産霊神・
天照皇大神碑
末社群
境内社:神明社 境内社:諏訪神社
境内社:稲荷神社 境内社:北辰明神
大黒天 大願成就碑
神楽殿