飛騨天満宮

高山市天満町2(平成17年8月20日)

この神社は高山駅の南南東約600m、天満町に鎮座しています。案内板によると御祭神は菅原道真公、相殿には天照皇神、松尾大神が祀られています。創建は、社伝によれば延長元年(923)頃、飛騨に流された菅原道真公の三男菅原兼茂(かねもち)が許され都に帰るとき、自ら梅の木に刻んだ父の像を里人に託し祀ったのが由来といわれています。その後、松倉城主三木自綱により社殿の再興が行われたり、高山城主金森重頼が病気回復を祈願して社殿を造営しています。天領となってからも歴代の代官や郡代の崇敬厚く、飛騨一円の信仰を集めるようになりました。境内には受験生たちが奉納した絵馬や陶製の「願掛け撫で牛」がズラリとならぶ壮観な姿が見られました。又、神門前ではサングラス狛犬と呼ばれる独特の姿をした狛犬が迎えてくれました。今は天満宮としては時期はずれで、深閑とした境内や荘厳な造りの社殿を心ゆくまで堪能できました。

南参道の市文化財指定・
元禄2年(1689)建立の
石造りの鳥居

(昭和30年3月建立)

(安政2年(1855)3月建立)

狛犬の拡大写真はこちらで

社号標と神社入り口

境内の様子

表参道入り口のしょうわ狛犬。
しょうわもこのくらい時間が経つと少し風格が出てきます。

奥から

神門と塀

拝殿

拝殿、脇から

本殿

何と表現していいか・・?  江戸期も終わり頃、この石工さんは狛犬を見たことがなかったのか?独創的なセンスの持ち主だったのか・・・? 耳を真後ろに垂らし、目が細く面長の顔、幅広くぺたっと背中に張り付いた尻尾、顎から背中にかけて流れる横一文字の鬣、とにかくこの辺りの狛犬としては異端児です。

正面から

斜め前方から

奥から

後ろから

願掛け撫で牛

受験生が奉納した陶製の「願掛け牛」

境内社・津島神社、春彦神社