八幡神社
美濃市上条1238(平成21年5月2日)
東経136度54分35.17秒、北緯35度32分31.51秒に鎮座。
この神社は美濃市役所のすぐ西に鎮座しています。街中にありながら300mもの長い参道を持つ神社で、参道の左側は住宅が建ち並んでいますが、右側は推定樹齢・300年以上といわれるような大杉等の巨樹が目立つ鬱蒼とした森です。その長い参道は綺麗に掃き清められていましたが、後で我が家の母と同年代の女性宮司さんにお聞きしたところでは、毎日のようにお一人でお掃除をされているそうで、その大変さを考えると頭の下がる思いがしました。
又、宮司さんはとても親切な方で「今丁度お湯が沸いたところですから、コーヒーでもいかがですか?」とお声を掛けてくださいました。そして私達が狛犬を探して全国を旅していると知ると、ご親切に本殿に導いてくださって、本殿前の狛犬の撮影も許可してくださいました。のみならず「洲原神社」の宮司さんに電話を掛けてくださり、洲原神社の本殿内に格納してある、市文化財の神殿狛犬を見せてくださるように、お願いまでしてくださったのです。今まで色々お話を伺うことはありましたが、ここまでのご親切を受けたことはありませんでした。宮司様、その節は本当にありがとうございました。
境内にはいると、正面には大きく荘厳な拝殿が建ち、その後ろ、白塀に囲まれた中に本殿と白山神社、天満神社が祀られています。右側には神楽殿と天満神社が一社、左側には佐藤神社、美濃護国神社、湊川神社、三狐神社、稲荷神社、竃神社、愛宕神社、神明神社、香椎神社、熊野神社など沢山の境内社が纏められています。又、境内左を流れる川に向かい禊ぎ場が設けられ、社殿右側には樹高・約41mもある夫婦杉が堂々とした姿を見せていました。
規模や由緒の点ではもっと大きく格式の高い神社も多々あると思いますが、こんなに素晴らしい宮司さんのいらっしゃる神社は余りないかと思われます。「こんな宮司さんに護られている神社と氏子さん達は幸せだなぁ。」というのが今回の感想でした。
御祭神:応神天皇
祭礼日:4月第2土・日曜日
境内社:白山神社、天満神社、佐藤神社、美濃護国神社、湊川神社、三狐神社、稲荷神社、竃神社、愛宕神社、神明神社、香椎神社、熊野神社
由緒:創建の年月不詳、古老の口碑によれば、世々の国司・守護・地頭・領主の崇敬篤く、特に土岐家の信仰浅からず、武運を祈り願書を本社に納められたと伝えられている。
北朝永徳2年(南朝弘和の年(1382))に土岐大膳太夫は城地(現在の岐阜長森附近)にあって社頭修繕の事あり。又、天正年中(1573〜1586)領主佐藤才治郎方政より社領の寄付状及びその臣林久兵衛忠純の書面を添えて収められた事がある。これらの書面等も多くあったがしばしばの兵火にかかり今はない。
宝永5年(1709)2月、神道管領ト部兼敬は勅使を以て当社に正一位八幡宮の称号を授けられた。
中古には有知郷又は神地と言い近在の総鎮守たるべしと伝えられている。
明治12年6月20日郷社に列せられ、明治39年勅令第97号をもって神饌幣帛料を供進すべき社に編入された。
(「八幡神社由来略記」より)
八幡神社の大祭は「美濃まつり」といいますが、明治時代までは「上有知(こうずち)まつり」といわれていました。宵宮では美濃和紙を花色に染めた30数基の花神輿が集合して「オィサー、オィサー」の掛け声とともに町の中を練り歩くのだそうです。本宮では舟山車・浦島車・靱車等の江戸期から明治にかけて造られた6台の山車(県指定有形民俗文化財)と、練り物9種類が繰り出され、大変賑やかな祭礼となるそうです。
「八幡神社由来略記」はこちらで
社頭 |
社号標 「金幣社 八幡神社」 |
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参道の様子 |
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参道に聳える「足乳(たらちち)の杉」 推定樹齢・300年以上、樹高・約40m、幹周・4.45m 母乳がよく出るようにと、このコブにお金をはさんで願うそうです。 |
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境内入口 |
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拝殿前にいる昭和25年生まれの狛犬 |
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(昭和25年(1950)建立) |
拝殿 |
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拝殿内の様子 |
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本殿を護る明治36年生まれの狛犬 非常に保存状態の良い狛犬でした。
狛犬の拡大写真はこちらで |
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(明治36年(1903)9月建立) |
流造の本殿 |
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本殿両脇壁には細密な鳳凰のレリーフが彫刻されています。 |
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本殿妻で睨みを利かす鬼 |
市重要文化財・円空佛 (社務所内の写真を撮影) |
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右脇社:天満神社 |
左脇社:白山神社 |
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境内右側に祀られる境内社:天満神社 |
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社殿左側の沢山の境内社入口 |
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境内社:佐藤神社
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境内社:美濃護国神社 |
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美濃護国神社を護る昭和28年生まれの招魂社系狛犬 |
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(昭和28年(1953)建立) |
境内社:熊野神社 |
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「山神」碑 |
祭祀場? |
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神楽殿 |
禊ぎ場 |
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御神木・「夫婦杉」 推定樹齢・300年以上、樹高・約41m、幹周・6.5m |
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参道途中右側にある裏参道入口に建つ朱の鳥居 額には「八幡宮」と書かれています。 |
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