日吉神社

福井市江端町28-10(平成24年6月2日)

東経136度12分48.57秒、北緯36度1分42.44秒に鎮座。

 この神社はベル前駅の南西約400m、江端川南の土手下に鎮座しています。
 玉垣で囲まれた社地の中央に鳥居が立ち、左側に社号標が立ち、すぐ後ろに全国的にも珍しい、巻物を咥えた狛犬が居ます。西に向かう参道右側に病を治す効力があったとされる三ヶ月池があり、左に手水、社務所が配されています。
 すっきり整った境内奥に入母屋造りの拝殿・流造の本殿が建立され、境内社の大己貴神社内には小さな可愛い笏谷狛犬と猿達が沢山奉納されています。

 御祭神:大山昨命
 祭礼日:10月9日
 境内社:大己貴神社
 由緒:創祀年月は不詳であるが、かっての例祭日である6月9日は、創祀の記念日と伝えられている。廃藩に至るまで代々藩主の代参があったという。福井震災後に社殿を復興した。現在は江端町の氏神として、農工商の守護神として崇敬をうけている。
(「翔爺のホームページ内 清明地区の神社」参照)

社頭
入口に立つ台輪鳥居 社号標
参道の様子
入口からすぐの参道脇にいる大正13年生まれの狛犬
阿吽の位置が反対で、阿は子狛を抱え、吽は玉を踏みつけています。又、吽は巻物を咥えていますが、これは福井に来て3対目、大己貴神社熊野神社(舞屋町)でも見かけました。巻物を咥えた狛犬は全国的に見ても大変珍しいのではないでしょうか?少なくとも私の記憶では、未だ嘗て他県で見かけたことは無い様な気がします。獅子紋が体中に現れ、顔つきや鬣、尾、台座の造作が華やかな狛犬です。
狛犬の拡大写真はこちらで
(江端橋詰石材店 山田孫治 大正13年(1924)11月日建立)
境内の様子
入母屋造りの拝殿
拝殿目貫彫刻・見ざる言わざる聞かざるの三猿
拝殿木鼻・獏
拝殿内の様子
本殿外観と正面

大己貴神社
大己貴神社内の様子
大己貴神社内の小さな可愛い笏谷狛犬と猿達
三ヶ月池
昔、江端町の日吉神社境内に湧き出る水は病を治す効力があり、福井藩主松平重富の病を治癒した。その後、藩主代参と葵の紋を賜り、語りつがれている歴史ある資源である。(「環境省・福井県の代表的な湧水」より)
境内にいる見ざる言わざる聞かざるの石像三猿
社務所