高津比�盗_社

八千代市高津294 (平成21年10月29日)

東経140度5分29.28秒、北緯35度42分42.42秒に鎮座。

【神社情報・１９４８さんより】
高津姫の伝説
文久三年（１８６３）、時の住職が記した高津観音堂本尊縁起に次の様な一文があります。
「平安前期、道真を追放したたたりで妻と時平卿第五息女は、東下りをして下総の久々田に漂流した時、舟が石となった。姫は三山から高津におちつき、花の洛（みやこ）のむかしをしのびて亡父を慕いながら高津で一生を終えた。彼女が守り本尊としていたのが十一面観世音菩薩で高津観音寺に安置されている。高津姫は高津比�盗_社にまつられ、高津の産神様となった。」と
「京から高津村にやってきたお姫様だから、高津姫だ。」
「後の世に、村人たちは、高津姫がほおむられた墓のあとに、高津比�盗_社をたてました。」
『高津姫物語と三山の七年祭』　小林千代美：八千代の昔話を発行する会　窓映社　より抜粋

此の地は藤原北家（ほっけ）の荘園があったので下ったのでしょうね。３人の兄（左大将、右大将、右大弁）とすでに嫁いた４人（宇多天皇の后、等）の姉は京に残りました（同本より）。此の神社、京に向いていると言われますが、地図を見て久々田だと思うのは野暮かな。

時平神社の御輿と高津比�盗_社の御輿が七年に一度、二宮神社の神揃の式で会います。 七年に一度の父娘の対面です。
(七年祭では、二宮神社（船橋市三山）が夫・父、時平神社（八千代市大和田・萓田町）は息子・長男になっていますけど）

御祭神：多岐都比賣命・大己貴尊・木花之開耶比賣命・北斗北辰・間宮庄五郎・源高秀
御由緒：明応元壬子年九月創立。
千葉県神社庁公式サイトより。

この神社は下総三山の七年祭り参加神社の一社で有ります。

鳥居

拝殿前の江戸流れ狛犬

拝殿

本殿

高秀霊(こうしゅうれい）神社入り口

祭神は、元和元年（１６１５）に大坂夏の陣で戦死した当時高津村の二代目領主であった旗本間宮正秀である。
正秀の従者として夏の陣に加わった高津村源左衛門家の先祖が、主君正秀の首を持ち帰って観音寺に埋めたと伝えられ、寛永重修諸家譜によれば後年正秀の子孫間宮靱負方好（まみやゆきえかたよし　六代目当主　１６７３〜１７１８）が神祇道をもって「高秀霊神」として祀ったといわれる珍しい由緒を持つ神社である。
開基年は記録にないが、六代方好は徳川綱吉・家宣二代の将軍に使え晩年には布衣着用を許された人物であり、新道の式年に当る正秀没後１００年目の正徳４年（１７１４）に幕府の許可を得て、先祖の御霊を祀ったものと思われる。
「史談八千代」より

社殿はなく鳥居、手水鉢のみ。後に社殿のあとに石碑が立てられた。鳥居から石碑までは道が無い（急な坂）、裏の観音寺の墓地から出入りするんですね。わたし鳥居から行きました。昼なお暗い所(ストロボ使用）でも手が入っています。

北斗北辰を祀る妙見神社

天満宮

御嶽社

琴平神社

稲荷神社

仙元宮と三山供養群

高津観音寺

この寺は曹洞宗に属し寺の縁起によると、同山に安置された観世音菩薩は千三百年ほど前の僧、行基の尊像で、左大臣藤原時平公に伝えられ、時平は守り本尊として第五の息女高津姫にこの尊像を与えたとあり、時平の死後、高津姫とその母はこの地に来てなき父の御霊を祭り、堂を建立し、その観世音菩薩像を安置した。これが観音寺の始まりです。

母子亡き後、領主千葉之介の後裔が、この因縁に感激し、高津姫の名を村の名とし堂を再建したといわれています。本堂左の道を上って行くと高津姫神社があります。十一面観世音菩薩は江戸中期に起きた火事で消失してしまったという。現存のものはその後つくられたもの。