野邊乃宮

南あわじ市市十一ヶ所(平成19年3月26日)

この神社は477号線の小榎列交差点の南250m程の辺りに鎮座しております。十一ヶ所老人福祉センターの隣り、と言うべきか、一緒と言うべきか。ともかく同じ公園内に鎮座しております。

公園入口。鳥居右後方に見える建物が十一ヶ所老人福祉センター。

由緒書き。恵美押勝(藤原仲麻呂)の乱の直後、孝謙上皇に対する謀反を理由に天皇を廃され、淡路に幽閉された淳仁天皇を祀ると云う。いったい誰が「野邊乃宮」と名付けたのだろうか。悲しい名前だ。実際は宮で無く、幽閉所だったのでは無かろうか。「続日本紀」が伝える淳仁天皇崩御の件。「天平神護元年十月庚辰、淡路公、幽慎ニタエズ垣ヲコエテ逃グ。守佐伯宿禰助、接高屋連 並木等、兵ヲ率イテコレヲサエギル。公、還リテ明日院中に於テ甍ズ」。

「淡路廃帝」とよばれていた、この帝は明治3年(1870)、弘文天皇、仲恭天皇とともに「淳仁天皇」と追号されたようです。さらに明治6年(1873)、配流先で歿した崇徳天皇を祀る白峯神宮(上京区)に合祀されています。

公園隅に建つ社殿。