愛宕神社

弘前市愛宕 (平成21年7月21日)

東経140度24分26.23秒、北緯40度37分33.21秒に鎮座。

この神社は、弘前市の西北西5km程の辺り、岩木上水道中央配水場の南東隣に鎮座しております。一応神社ですが、青森県神社庁には記載が無く、現在も神社南東にある、愛宕山橋雲寺が別当を務めているようです。水道中央配水場と同じ山頂にあるように、高い所にあり、津軽十景のひとつになっていて、津軽歴代藩公祈願所だったと言われております。また、ここは辰巳の一代様で守り本尊は普賢菩薩。愛宕権現・勝軍地蔵は、普賢菩薩の生まれ変わりとされているようです。橋雲寺由緒書はこちら。

参道入り口と社号標

社号標には「勝軍、愛宕山大権現」と書かれています。勝軍とは、愛宕大権現の本地仏が勝軍地蔵である為と思われます。明治の神仏判然令をどう乗り切ったのでしょうか。御祭神を香具土神と差し替えられることなく、現在も愛宕大権現を祀っているようです。

右上の石碑は「津軽十景之一」と書かれています。しかし観光客は全く見当たりません。

参道

参道途中の地蔵尊

社殿

蹲踞でも構えでもなく普通に立って、やや警戒しているような姿勢の狛犬。拡大写真はこちら。

(明治43年(1910)6月24日建立)

地蔵尊
光明真言供養塔 弘法大師供養塔
金毘羅大権現 末社

御神木

ご覧のようにやや長い石段と参道を登った所に鎮座する雰囲気の良い神社です。神仏混淆の色濃く残るこの静かな場所で明治に思いを馳せるのに相応しい所かも知れません。