桝形稲荷神社

八戸市根城1-4-11 (平成21年9月23日)

東経141度29分6.31秒、北緯40度30分0.51秒に鎮座。

【神社情報・gamanさんより】
この神社は、国道340号線沿いで、みちのく銀行の正面にあります。普段はあまりお稲荷さんには立ち寄らないのですが、なぜかなんとなく寄りたくなったところです。

ここには3匹のきつねさんがいて、そのうち一体は天保13年で頭に宝珠もありました。古いきつねを見るのは初めてで、現代のよりもちょっとふっくらしており、かわいらしいと思いました。これを機会にお稲荷さんも回ってみようと思わせてくれた神社です。

御祭神 宇迦之御魂神
例祭日 十月三日
由 緒
 天正十九年 (一五九一) 五月七日櫛引河内守清長の居城。櫛引城落城の際、其の家臣上野左衛門、館村の居宅より、其の家敷神稲荷の神体を奉じ此の地に落ち来り。宝暦三年二月 (一七五三) 神社を造営して奉祀 (現在の神社の後側、この地を俗称古宮と云う)、野氏は代々此の地に住し奉仕。其の子孫足軽となり、神社側に屋敷を賜う。慶応年間 (一八六五〜六八) は上野市太郎と云う。
 天明二年 (一七八二) 七月五日足軽の居宅を惣門町より舛形 (現、上組町) に移転して、舛形の警備をせしむ。同年舛形の鎮護として、当社を古宮の地より現在地に遷座す。
 天明三年 (一七八三) 上組町小頭、沼館与助他五名、京都伏見稲荷に至り、其の分霊を奉じ、帰郷後奉祀す。
 慶応元年秋田の三吉神社の分靈を合祀す。
青森県神社庁公式サイトより。

国道340号線を挟んで反対側のみちのく銀行のすぐ南側が八戸市糠塚桝形となっています。城下町で敵の侵入を防ぐ為、道を鍵形に曲げた所、桝形に由来する地名を冠した神社のようです。

神社入り口と社号標

鳥居

最初の狐さん。台座には昭和8年とありますが、台座を残し狐さんは新しい物に取替えられたようです。

(昭和8年(1933)旧4月2日、多分台座のみ)

二番目、昭和の狐さん。

(昭和46年(1971)7月吉日建立)

三番目、天保の狐さん。gamanさんの言われるように、素朴な優しさがあるようです。拡大写真はこちら。

(天保13年(1842)壬寅7月吉日建立)

拝殿

天保の狐さんと一緒に奉納されたらしい、水鉢。

(天保13年(1842)壬寅7月吉日建立)

慶応元年に合祀した三吉神碑

力石

例大祭案内