犬尾(けんぴ)神社

岡崎市下和田町字北浦16(平成18年11月23日)

 この神社はJR東海道本線・岡崎駅の南西約2.2km、野畑町との境界付近に鎮座しています。宮地町の糟目犬頭神社 と対になるような伝説のある神社です。

 由緒書きには
 御祭神:彦火火出見尊 熊野大神
 由緒:昔この地に彦火火出見尊を勧請し、この辺りの開発の神として崇敬してきました。後、永延元年(987)紀州熊野権現を勧請し合祀しました。承和2年(1346)上和田の城主・宇都宮泰藤が、鷹狩の道すがら大杉の下で休んでいるうちに、ついつい寝てしまいました。しばらくすると大杉から大蛇が降りてきて今にも泰藤を呑み込もうとしていますが、泰藤は何も気づかず眠り込んでいます。その時、つれてきた白い犬が大蛇を見つけてしきりに吠えたので泰藤は目を覚ましたが、大蛇には気づかずまたまた寝入ってしまいました。でも犬は吠え続けているので、眠りを妨げられ怒った泰藤は刀を抜き犬の首をはねてしまいました。すると犬の首は上へ飛び上がって大蛇ののどに噛付き、大蛇をかみ殺しました。泰藤は驚き、後悔し、暫く茫然としていましたが、忠犬の霊を犬頭・犬尾の両社に祭って弔いました。
 境内社:稲荷社、秋葉社、神宮司社、鎮守社、津島社
とあります。

社号標 神社入口
拝殿 本殿
昭和2年生まれのしょうわ狛犬
(昭和2年10月建立)
境内社