知立神社

知立市西町神田12(平成21年11月22日)

東経137度2分38.66秒、北緯35度0分31.04秒に鎮座。

 この神社は1号線と155号線が交差する宮腰信号西に鎮座しています。熱田神社・三島神社とともに江戸時代には、東海道を往来する旅人から東海の三名社と崇められた神社だそうですが、実は私達が居住する町内に松平家下屋敷の屋敷神だったこの社の分社・池立神社 があり、何時かは御本社に詣でたいと考えており、やっと今回念願が叶って参拝の運びとなった次第です。
 「延喜式官社二十六座ノ内 知立神社」「延喜式内 知立神社」の二基の社号標が立つ入口の鳥居をくぐると、駐車場になっており、駐車場の右手には室町時代に再建された多宝塔が残されていました。明治の神仏分離令の際には、祀られていた愛染明王を総持寺に移し、相輪を除き、瓦葺にかえ、「知立文庫」と名も替えて、取り壊しの難をのがれた貴重な建物で、国の重要文化財に指定されています。
 参道途中には御手洗池と今は通行禁止となっている石の太鼓橋があり、その奥の広々とした境内に所謂尾張造といわれる重厚な社殿が建立され、その拝殿前には明治時代の物ですが、上品な威厳を感じさせる出来の良い狛犬がいます。又境内右手奥には良く整備されている何社かの境内社が祀られています。
 流石に参拝者が多く、私達が望む様な静かな参拝はできませんでしたが、大神社にありがちな妙な派手さはなく、親しみやすく落ち着いた、感じの良い神社でした。

 御祭神:鵜鵜草葦不合尊、彦火火出見尊、玉依比賣命、神日本磐余彦尊、合祀:聖徳太子、配祀:青海首命
 祭礼日:月次祭・毎月3日、祈年祭・3月3日、講社大祭、宵神事・5月2日、例祭・5月3日、土御前社祭・8月第4日曜日、 秋葉社祭・9月、新嘗祭・12月3日
 境内社:親母神社(豊玉姫命)、土御前社(吉備武彦命)、小山天神社、合祀殿( 神明社、白山媛社、市杵島社、西山神社、東山神社、稲荷社、津島社、祓戸社、弁天社、荒神社)、秋葉社
 由緒:社伝によれば、景行天皇の時代、日本武尊が東国平定の際に当地で皇祖の神々に平定の祈願を行い、無事平定を終えた帰途に、その感謝のために皇祖神を祀ったのに始まる。850年には後に知立神社の別当寺となる神宮寺が天台宗の僧円仁によって建てられる。またこのときに多宝塔も建てられた。現存する多宝塔は1509年に重原城主山岡忠左衛門によって再建されたものである。多宝塔は明治40年に重要文化財に指定された。また古来より「蝮よけ、長虫よけ」の特殊信仰があり、神札を身につければ、蝮蛇に咬まれないと伝えられ、北関東から山陰地方に至る各地に御分社がある。
(フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』より)
 知立神社は池鯉鮒大明神とも称し、古来三河国第一の名社で、東海道沿線屈指の大社であります。
 当神社は、第12代景行天皇の御代、皇子日本武尊が大命を奉じて東国ご平定のさい、当地に於て皇祖の神々様を祭って国運の発展を祈願し給い、依って以て数々の危難を脱して平定の大功を完うし給えるにより、其の報斎のため、建国の祖神、彦火火出見尊、鵜鵜草葦不合尊(うがやふきあえずのみこと)、玉依比売命、神日本磐余彦尊(神武天皇)の四柱の皇大神を奉斎あらせられた、国家的由緒あるお社であって、後世、文化の恩神聖徳太子を合わせ祀り、相殿には当碧海地方開拓の祖神青海首命をもお祀り申し上げてあります。
(「平成祭データ」より)

社頭 一の鳥居
社号標
「延喜式官社二十六座ノ内 知立神社」
社号標
「延喜式内 知立神社」
多宝塔
国指定重要文化財 三間二層 塔高約10m
社伝によれば、八五〇年(嘉祥三)天台宗僧円仁が神宮寺を創立し、多宝塔を建立した。後知立神社の別当寺となった。
 現存する多宝塔は、一五〇九年(永正六)重原城主山岡忠左衛門が再建した。三間二層の塔であり、正面に桟唐戸を配し、左右には連子窓、他は嵌板張りである。屋根は柿葺で、塔高は約十mあり、室町時代の建築である。明治の神仏分離令の際には、祀られていた愛染明王を総持寺に移し、相輪を除き、瓦葺にかえ、「知立文庫」と名も替えて、取り壊しの難をのがれた。
参道の様子
水琴窟 千人燈
御手洗池と石の太鼓橋
全長6.6m、幅2.4m、水面よりの高さ1.7m
境内の様子
拝殿前、明治39年生まれの狛犬
吽は角つきで、阿吽共に整った顔つきの上品な威厳を感じさせる狛犬達です。上腕や下半身のどっしりとした、非常に出来の良い狛犬です。
狛犬の拡大写真はこちらで
(明治39年(1906)4月建立)
妻入りで檜皮葺、千鳥破風が付けられた重厚な造りの拝殿
拝殿に架かる注連縄
拝殿内の様子
幣拝殿
本殿
境内社:秋葉社
 
境内社:小山天神社 境内社:合祀殿
神明社、白山媛社、市杵島社、
西山神社、東山神社、稲荷社、
津島社、祓戸社、弁天社、荒神社
境内社:親母神社 神馬舎
神楽殿 さざれ石
御神木 絵馬