山神社

韮崎市穂坂町上今井2234 (令和4年4月5日)

東経138度30分03.96秒、北緯35度43分37.85秒に鎮座。

この神社は、中央自動車道・韮崎ICの西北西3km程の辺り、穂坂町上今井の街外れに鎮座しております。

御祭神 大山祇命

由緒
甲斐国志に「山ノ神、社地方一町許リ、林中地ヲ掃キテ祀ル、三方ニ?(クヒ)ヲ打チ囲ムニ三十三尋ノ縄ヲ以テシ口ヲ一方ニ開ク、是レヲ御腰掛ト称ス(中略)祭礼ハ十一月第二ノ亥ノ日ナリ、前夜神楽アリ、終夜庭燎ヲ焼ク、祭日未明ニ村民軒別ニ梁粢ヲ苞ニシテコレヲ供シ、帯縄ヲ張リ又別ニ梁粢二枚ヲ苞ニシテ人々コレヲ携ヘ、村民悉ク会シテ後、上組下組ニ隊ニ分レ鼓譟シテ相進ミ梁粢ヲ投擲シテ勝敗ヲ決ス、之ヲ粢軍ト云フ、コノ神殊ニ霊威厳重ニシテ云云」、現在大祭には神楽講社祭もあり大いに賑ふ。
山梨県神社庁公式サイト より。

この神社には本殿は無く、お腰掛けという信仰の中心にした四角の囲いです。拝殿の奥に鎮座しております。
由来記には『御祭神は大山祗尊。今を遡ること約1300年の文武天王・慶雲元年(704)、西山大笹池平という地より龍王新町赤坂に鎮座ましまし。その後聖武天皇・神亀元年(724年)、神託のお告げありて当所潟の沢山に遷座まします。
然るに御神体は五丈五尺(約16.5m)と申し伝えられ、往古より御殿之なく帯縄と称し三十三尋(約53m)の縄を引き、その中央に回一丈四尺のお腰懸をしつらい左右に石を立つ。之を西の王子東の王子と称す。祭礼前夜より神楽ありて終夜庭燎を焼く。女人禁制の霊地にして穢火不浄忌む。誠に威厳まします。
境内社・若宮社、金山社。』とあります。
山岳信仰、修験道系の神社で、社殿といえる物は不要 ということなのでしょう。ここは今でも女人禁制なのでしょうか?

参道入口

神楽殿

御腰掛入口

御腰掛

御腰掛正面

御腰掛を守る縦置きの狛犬。拡大写真はこちら。

(文化10年(1813)4月吉日建立)

御神体?


参集殿